5位までは迷走するヒロインに視聴者が振り回されるパターンが多かったが、6位の『おかえりモネ』('21年)は少し毛色が違う。

ヒロインの“イージーモード”が反感を買う

「主人公の暗さが朝ドラに向いてなかった」(福岡県・42歳)

「過去を引きずっている人が多く、朝から重かった」(愛媛県・54歳)

 とヒロインのキャラや作品のトーンが朝ドラ向きではなかったという声が多数寄せられた。

朝ドラって何かしながら視聴する人が多くて、画面から目を離してセリフだけ聞いてる場合もあるんですけど、この作品は『……』の心情シーンがやたら多くて、今日は何があったのかよくわからないという(笑)。

 ヒロイン役の清原果耶さんと坂口健太郎さん扮する菅波医師の、進展しない恋を応援するみたいな風潮もあったんですけど、作品の根底に震災があったりして、ヘビーな部分と登場人物の暗さが朝ドラだとちょっと厳しかったですね」(カトリーヌさん)

 一方、7位の『なつぞら』('19年)広瀬すずが演じたヒロインのイージーモードが反感を買ったよう。

すずちゃんは可愛かったけど、すべてがうまくいきすぎてリアリティーがなかった」(愛知県・38歳)

 などの意見が多かった。

北海道を舞台にした前半の酪農の話は面白かったのに、上京してからとんとん拍子でアニメーターになっちゃった。視聴者はアニメ創成期の裏側の苦労を見られると期待したけど、そこはお留守でしたよね。前半と後半がまるで別の話になっていて、もう少しうまくリンクさせていればと思いました」(カトリーヌさん)