会長に近いサントリーはジャニーズに強気の姿勢

 ノンアルコールビール「オールフリー」のCMにSixTONESの松村北斗を起用しているサントリーは、ジャニーズ事務所の会見後、被害者の救済策・再発防止策で納得のいく説明があるまで、新たなCM契約を結ばないと発表した。

 さらに、16日付けの朝日新聞の記事で同社の新浪剛史社長は、今後数か月の間にジャニーズ事務所の体制が改善されなければ、事務所所属タレントが出演するテレビ番組のスポンサーを降りることもあり得るとし、一歩踏み込んだ姿勢を示した。

 新浪社長はすでに12日に、経済同友会の代表幹事として「(ジャニーズ事務所)所属タレントの起用はチャイルドアビューズ(子供に対する虐待)を企業が認めるということ。世界からも相当な注目を浴びている。断固として毅然たる態度を企業として示さなくてはいけない」と強いメッセージも出していた。

 ジャニーズ事務所に対してかなり厳しい姿勢をとっているサントリーの新浪社長だが、実はサントリーと、櫻井をアンバサダーに起用した日本ラグビー協会は深いつながりがある。

「日本ラグビー協会の会長である土田雅人氏は、大学卒業後にサントリーに入社し、日本代表を経験してのちに同社の監督もつとめて、現在も常務執行役員として社の中心に籍を置いています。また、ラグビー協会の副会長である清宮克幸氏も、大学卒業後にサントリーに入り、土田氏と同様、監督に就任してチームを日本一に導きました」(スポーツ紙記者、以下同)

 日本ラグビー協会には清宮の他に4人の副会長がいるが、男子日本ラグビーの最前線にいたのは清宮のみ。協会のトップであり、現場に影響力のある会長の土田と副会長の清宮のふたりとも“サントリー色”が濃厚なのだ。ジャニーズ事務所に強気の姿勢をとるサントリー新浪社長の考えを、果たして無視できるのか。

 また、ラグビー協会への向かい風は、サントリーだけではないという。

「ラグビーW杯の大会最高位のスポンサーであるアサヒビールは、サントリーと同じく、ジャニーズ事務所所属タレントを起用しないなどの対応を決めています。W杯アンバサダーの櫻井氏の続投にどう影響するのか、注視しています」

 日本は28日(日本時間29日)、サモアと対戦する。この試合に負けると決勝トーナメント進出は絶望的。ピッチ外の“雑音”に負けず、勝利できるか、注目の一戦だ。