目次
Page 1
ー ビートたけし書き下ろし『アナログ』を二宮和也が演じる
Page 2
ー アドリブから生まれる俳優の“素”の顔
Page 3
ー デジタルとアナログどちらも必要な理由
ファン待望の恋愛映画に主演の二宮和也(40)撮影/廣瀬靖士

「(監督の)タカハタ(秀太)さんが“こういう作品をやりたいんだ”とおっしゃっていて、恋愛作品やるんだ、へぇ~珍しいと思いながら“いいんじゃない”とお伝えをしたんです。そうしたら“一緒にやりたいんだけど”って。“そうなんだ……、俺と?”って驚いて。僕はこれまであまり恋愛モノといわれる作品をやらなかったので」

ビートたけし書き下ろし『アナログ』を二宮和也が演じる

 ビートたけしが70歳にして初めて書き下ろした同名の恋愛小説を映画化した『アナログ』。主人公のデザイナー・水島悟を二宮和也が演じる。

 内装デザインを担当した喫茶店「ピアノ」で、携帯電話を持たないみゆき(波瑠)と偶然出会う悟。毎週木曜日に喫茶店で会う約束をし、デートを重ねていくふたり。しかし、ある約束の日を境にみゆきは悟の前から姿を消してしまう。

「これまで、あまり恋愛作品に出演してこなかったので“新鮮だった”というのがいちばんの印象でした。恋愛作品を好きな方にとって“これは見たい!”というお約束のようなシーンがいくつかあると思うんです。

 そういう場面をしっかり盛り込んでいないと、物足りないと思われてしまうかもしれない。ただ、作品全体を見たときにこの場面は必要なのか、そうじゃないのかを探ることも必要で。“違う作品で表現したほうがよかったんじゃないのか”とならないようなあんばいを探る作業が多かったかなと思います」