「宿がどこも空いていない!」「あっても1泊5万円!?」……そんな悲鳴が、いま全国の“遠征民”からあがっている。
来る4月25日、福岡市内は“歴史的な一夜”を迎えようとしている。
国民的人気グループ『嵐』と、デビュー以来トップ人気を走り続ける『DREAMS COME TRUE』という、2大ビッグアーティストのライブが同日に重なった。嵐は『みずほPayPayドーム福岡』(最大約5万2500人)で、ドリカムは『マリンメッセ福岡A館』(同、約1万5000人)でライブを開催。
これにより7万人近いファンが全国から集結すると予想される中、深刻なのが“ホテル取れない問題”。そんな窮地を見越してか、JR九州が発表した前代未聞の企画がネット上で話題になっている。
その名も、停車した特急列車の車内で一夜を過ごせる『博多駅 特急型車両 夜間滞在イベント ~787系を早朝までシェアスペース~』。お値段は1人、税込み7800円。
この企画が発表されるやいなや、SNS上ではリアルな本音が飛び交った。
《リクライニング席とはいえ、一晩座るだけで7800円は取りすぎじゃない?》
《10時間の滞在でこの価格は、かなり強気な設定だな》
といった“コスパ”を疑問視する声がある一方で、宿泊予約サイトの惨状を知るファンからは、
《カプセルホテルすら満室の福岡で、この値段で屋根があるならありがたい!》
《駅直結で安全に朝を待てるなら、実質“救済策”でしょ》
《鉄オタ的にも、深夜の駅に滞在できるのは胸熱》
と、歓迎の声も続々。評価は真っ二つに分かれている。
実際のところ、この価格は妥当なのか? 週刊女性PRIMEがJR九州の広報担当者に話を聞くと、単なる“場所貸し”ではない、切実な運営舞台裏が見えてきた。
「7800円」には明確な理由があった
「深夜の駅に停車中の列車という、普段は立ち入れない特別な空間を活用し、日中とは異なる車内の雰囲気を楽しんでいただく新たな鉄道体験として企画しました」(JR九州広報担当、以下同)
気になる7800円という価格設定についても、明確な理由があるという。
「軽食代に加えて、深夜時間帯における安全性の確保を優先し、警備員の配置や運営スタッフ、乗務員体制の維持などの運営コストを踏まえて設定しました」
軽食の内容はパンやおにぎり、さらにお茶か水などの飲料が提供される見込みだが、ライブ後の興奮冷めやらぬ女性ファンたちが危険な深夜の街を彷徨うことなく、警備の目が届く車内で安全に過ごせるための“安心料”が含まれているというわけだ。
近年、大型イベントが重なると開催都市のホテルが“パンク”して、公演後に始発まで駅周辺やカラオケ店で時間を潰す“宿泊難民”が社会問題化している。今回のJR九州の試みは、そんな過酷な“遠征文化”に一石を投じる、新しい選択肢と言えるのかもしれない。
「好評であれば、今後も同様のイベントを検討する可能性がある」とも語るJR九州。
嵐とドリカムという豪華すぎる“被り”が生んだ、このユニークな“避難所”。3月16日の予約開始スタート時、クリック合戦が繰り広げられるのか、それとも……。遠征民の“切実な一晩”の行方に注目が集まる。





















