目次
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ー 「なんかおかしい」名物ママを襲った認知症
Page 2
ー シューマイを60個完食も「覚えてない」
Page 3
ー 認知症判明後も立ちっぱなしで接客

昨年秋、母・文子さんが脳血管認知症と診断された。家庭内で次々と起こる異変、そしてこの先続く介護の道を思い、「自分自身が病むかと思った」と語るタレントの矢部美穂さん。いまは小康状態だが、いつ事態が変わるかわからない日々に「少しでも母らしく生きてほしい」と願いを込める。

「なんかおかしい」名物ママを襲った認知症

「認知症にもいろいろあるけれど、ママの場合、自然になったのではなくて、もともとの病気から来ているもの。なる要素はたっぷりあったんです。本人の自覚が足りなかった部分や、甘さもあったとは思います」

 タレントの矢部美穂さん(49)が、母・文子さん(76)の異変に気づいたのは昨年秋のこと。文子さんといえば、『アウト×デラックス』(フジテレビ系)、『サンデー・ジャポン』(TBS系)などテレビ番組でもおなじみの名物ママ。

 矢部さんが2010年、東京・世田谷にオープンしたバー「YABEKE」では矢部さんがオーナー、文子さんがママとして共に店に立ち、昨年16周年を迎えている。そんななかでの出来事だった。

「家にいるとずっと寝ているし、どんどんだらしなくなってきて。朝昼夜の区別がつかなかったり、昨日のことが思い出せなかったり、言動が明らかにおかしくなってきたんです。“なんかふわふわする。私ちょっとおかしいわ”と言っていて、自分でも異変は感じていたみたいですね。さすがにママもこれはヤバイと思ったみたい」

 文子さんを連れて脳外科へ。MRIと血液検査を受け、脳血管認知症と診断された。当人の反応はというと?

「ショックって言っていました。まさか自分がそうなるとは思ってなかったと。身内に認知症の人はいないので、余計にそうかもしれません」

 文子さんが診断された脳血管認知症とは、脳梗塞など脳の病気がもとで引き起こされる認知症。文子さんも過去に脳梗塞を患ったが、幸い後遺症は残らなかった。ただ薬の常用は必須で、健康的な生活が求められる。

「ママは甘いものが大好きで。隠れて羊羹を1本丸ごと食べたりしていたんです。そうしたら今度は糖尿病になっちゃって」

 脳梗塞に糖尿病、さらに高血圧が加わった。長らく薬を飲み続けていたが。

「薬漬けが嫌になり、4~5か月ほど通院も服薬もやめていたようです。お医者さんからは薬をやめることは危険因子のひとつとして指摘されました」