目次
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ー 2030年には大手歯科医院が破綻する
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ー 歯科医院にも「物価高」の波が
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ー 「安心な歯医者」を見分ける4ポイント

 

 歯科医院の倒産件数が過去20年間で最多だという(東京商工リサーチ発表)。

「歯科医は金を持って調子に乗っている人間も多いから、こういうニュースが出ると溜飲を下げる人もいるんじゃないですかね。ざまぁみろと(笑)。今月も博多の多店舗インプラント歯科が破産しています。本当に今、危険な業種になってしまっている」

 そう話すのは、東京・西八王子の「きぬた歯科」院長・きぬた泰和氏。都内を中心に至るところに設置された看板──主に「インプラント」の文字とともに自身の顔写真──で知られる歯科医だ。きぬた氏によれば、倒産が増えている理由は「調子に乗りすぎ」。

「歯科医って簡単に言うと、モテまくるんですよ。学生時代は誰からも相手にされなくても、社会人になって“先生!”って言われる。歯科医って職場は若い子ばっかりですからね。ずっと若い子に囲まれて仕事をする。その延長線上で勘違いが始まる。

 他の業種で成功している人って学生時代は華やかだったり、そうじゃなかったり。でも歯科医の多くは今までうだつが上がらなかったのが多数だっただけに振れ幅がデカい。自己肯定感の低かったのが一気に高くなる」(きぬた氏、以下同)

 調子に乗った歯科医の典型例のひとつが、無謀な多店舗展開だという。

1軒はうまくいって、周囲からおだてられて、歯科医院の多店舗展開をする。そういったところは自転車操業で金を回しているだけのところも少なくない。そのくせ見栄で運転手付きの車に乗っていたりしますよ。上場企業の社長かよ、と。それをろくに金もない、金を回してなんとかやっているだけのところがやる。3年前に売り上げ日本一と言われていた歯科医院グループが破産しましたけど、理事長は運転手付きのロールスロイスでしたね」

2030年には大手歯科医院が破綻する

 批判の矛先は、歯科医院に融資する銀行にも向く。

「良くないのが、こういうやつらに銀行が金を貸しちゃうこと。歯科医院っていうのは、“人”がすべてなんですよ。労働集約型でマンパワーが必要。雇っている歯科医の独立が重なる、そこに歯科衛生士の退職もたまたま重なるなんてことがある。人の流動性によって急激に売り上げが下がる。どれだけ歯科医院が人に依存しているか銀行はわかっていない。

 ウチのように1軒でやっている歯科医院ですらピンチになることがときどきある。2030年ごろには、20軒以上展開している大手の歯科医院が破綻するでしょうね。歯科医の国家試験合格率を国が絞っているなか、そもそも歯科医は実家が歯科医院という人も多いので、労働力として市場に出る人が少ない