両親から受け継いだ自身の特徴は……

 デビュー30年を迎えた女優であり、2児の母でもある彼女。心のバランスを保つためにする、自分へのご褒美があるのだろうか。

「仕事と子育てのバランスを取るのは、なかなか大変です。どうしたら家の中がいつも明るく、かわいく、楽しくなるのか本当に知りたい(苦笑)。ご褒美ですよね……、ディズニーランドにひとりで行って自分の思うスピードでパーク内を歩いてみたいとも思うんですが、きっと、ひとりで行っても楽しくない気がします。

 今回の『ゆりあ先生の赤い糸』の出演者やスタッフの方と顔合わせをしたときに、撮影スケジュールをいただいたんです。そのとき、すごくワクワクして。だから、私にとってのご褒美は仕事かもしれない」

 “カッコよく生きる”が座右の銘で、父親譲りの愚直な性格のゆりあ。菅野自身が両親から受け継いだと思う性格にどんなものがあるかを聞くと、

「モノが捨てられなくて増えてしまいがちなのは母から、熱しやすく冷めやすい、良くいえば瞬発力があるのは父の性格かもしれません。短所は長所で、長所は短所。自分の特徴って両親から受け継いだものが多いのかもしれないと思います。同じように、娘がうれしくてはしゃいで、眠れなくなっている姿を見ると“わかる!!”と思いますね(笑)。息子は娘とは少し違うけれど、私に似ているなと思うところがあって」

 目の前でクルクルと表情を変えながら語る菅野に“令和の主婦ヒロイン”ゆりあのタフで明るい姿を見た気がした。

バレエといえばトウシューズ

「“役作りだから”と言えばバレエのレッスンでトウシューズを履かせてもらえるかなと思っていましたが、そんなに甘い世界ではなかったです(笑)」

刺しゅうの楽しさ

「針を刺している時間は無心になれるというか。教えていただいている先生の作品には、まったく及ばないのですが、諦めずに最後まで続けると手仕事の味が出るように思うんです。うまくいかなくて途中で糸を切りたくなっても、絶対に切らないほうがいい。すべてが終わってみないとわからないところは、人生に似ているのかな」

木曜ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系、毎週木曜夜9時~)
木曜ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系、毎週木曜夜9時~)
木曜ドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系、毎週木曜夜9時~)