事務所パワーは激減、グループもイメージダウン

 山PやワンオクTakaといった強力メンツを欠いて、“飛車角落ち”どころではない状態で残ったのが現メンバーの小山、増田、加藤の3人。

 今でこそ増田はバラエティーやドラマで活躍し、加藤は作家先生として何冊も小説を刊行しており、小山は未成年との飲酒騒動の余波で2018年に降板したものの、『news every.』(日本テレビ系)でキャスターとしてキャリアを築いていた。

 まだ山Pといったフロントメンバーが所属していたグループ前期の時代は、グループ内で人気が高いとは言い難く、あまり目立っていなかった3人が、おのおのの個性を磨いて芸能界でのポジションを確立したのは努力の賜物だろう。

 しかし、旧ジャニーズ内の他グループと比較すればNEWSのファンは多いわけではないし、メンバー各人もカリスマ的に人気があるわけではないので、盤石の地位というわけではなかった。

 そんななか、芸能界で圧倒的な“力”を持っていた旧ジャニーズ帝国が崩壊危機となり、事務所全体が業界内での立場が弱まっていた時期に、3人は墓穴を掘り、グループの印象も下げてしまったというわけだ。

 事務所からすれば、3人は脱退が続いても長年グループを存続させてきた功労者であるし、特に増田は事務所への愛情や忠誠心を示していた。そのため、もし旧ジャニーズが圧倒的な“力”を保持したままであれば、今後も事務所パワーでバラエティーやドラマの仕事を回してもらえ、けっこう安泰だったのかもしれない。

 だが事務所パワーが激減し、彼ら自身の失言などでグループのイメージもダウンしている現状から考えると、「NEWSには明るい未来が待っている」とはちょっと言い難いのではないだろうか。

堺屋大地●コラムニスト、ライター、カウンセラー。 現在は『文春オンライン』、『CREA WEB』(文藝春秋)、『smartFLASH』(光文社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『日刊SPA!』などにコラムを寄稿。これまで『女子SPA!』(扶桑社)、『スゴ得』(docomo)、『IN LIFE』(楽天)などで恋愛コラムを連載。LINE公式サービス『トークCARE』では、恋愛カウンセラーとして年間1000件以上の相談を受けている(2018年6月度/カウンセラー1位)。公式Twitter:https://twitter.com/sakaiyadaichi