三輪容疑者はとてもおとなしい子だったようだ。中学校時代の同級生は、

「5クラス、200人近く同級生がいたから、目立たない子はまったく思い出せない」

 とのこと。別の近隣住民もこう話す。

静かな子で、ちょっと鈍くさい子

「静かな子で、ちょっと鈍くさいというかね……。10年ほど前から父親と一緒に仕事をやっていましたが、父親の言うことをなんでも“ハイ、ハイ”って従っているだけ。あの年齢になればちょっとは自己主張したりするもんだけど。独立心がなくて、両親に頼ってばかりだった。両親と仲はすごくいいけれども、まだ独身だし、両親のほうは頼りなく思っていたフシがあった」

 そんな経緯からか、自宅から150メートルほど離れたところに三輪家が所有する平屋のアパートがあって、数年前にそこへ容疑者を一人暮らしさせたことがあった。

「でも、そこから食事をするために、毎日のように実家に戻っていましたね」(近隣住民、以下同)

 そのころ、奇妙な出来事も起きていた。アパート前に母親の軽自動車と、容疑者の黒い軽ワゴンの2台が駐車してあるのだが、

「容疑者が黒い軽ワゴンのドア部分に白いペンキで文字を書いていてね。“お前たちのいいようにはならないぞ”と……。反対側には“花嫁募集中”とも。翌日には消されていましたけど。容疑者の自宅から夜中“キャー”というような奇声も聴こえていた。気持ち悪いので、近寄らないにしていましたよ」

 そんな中、11月2日にも容疑者の異様な行動があった。