社長以下4人が逮捕されたにもかかわらず“営業中”だった。女性従業員に話しかけるも、

「事情がわかる者がいないので、申し訳ありませんが、取材はお断りします」

 と取材拒否。別の近所の住民によると現在、ビル上階に住んでいるのは光一容疑者と妻だけだという。とはいえ、

「逮捕された父、長男、次男だけではなく、光一さんの妻、長女、次男の妻も事務職で働いていた」(別の近隣住民、以下同)

 まさに家族みんなでインチキをしていたことになるが……。

みんな優しくて、とてもいい方ばかり

「みなさん優しくて、とてもいい方ばかりですよ。公一さんは私が病気で入院した時なんて、退院した際に“よかったね! 元気になって”と声をかけてくれた。心遣いのできる人なのよ……」

 次男でクラフト社長の陽介容疑者は、同社から約2キロメートル離れた、港区のタワマンに住んでいた。2LDKで家賃は月30万円ほど。分譲であれば、1億5000万円もする築浅の超高級マンションだ。陽介容疑者のものと思われるSNSには、洒落たカフェでパソコンを叩くイケイケな写真がアップされている。

 唯一、杉山一家ではない先崎容疑者は、品川区の分譲団地に両親と3人で住んでいた。容疑者の人となりを知るべく、父親らしき人物を直撃するも、

「わかんねぇから、取材はだめだぁ……」

 と取材拒否だった。同じ団地の住人によると、

「40年ほど前から住んでいますね。容疑者は昔からとてもおとなしい子でね、親にも口答えできるような子じゃなかった。ご両親も真面目で、優しいいい方ですよ」

 事件については、

「上の人の命令に逆らえるタイプではなかったからね……。こんな目にあって、可哀想そうですよ」(同・住人)

 たとえ詐欺一家の言いなりになっていたとしても、いちばんの被害者は“ただの水”を高額販売された客であることは間違いない。