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ー 充実のおひとりさま生活は人とのつながりを大切にして
女優の池上季実子さん

おひとりさまにとって、人付き合いまで億劫(おっくう)になっては危機的状況」

 と語っていたのは女優の池上季実子さん(65)。2014年に出版した自著向き合う力の中での言葉だ。

充実のおひとりさま生活は人とのつながりを大切にして

 商社勤務の父と、歌舞伎役者の八代目坂東三津五郎の次女である母のもとに生まれた池上さん。'74年、『まぼろしのペンフレンド』(NHK)で女優デビューして以来、映画やドラマの主演女優として数多くの作品に出演し活躍する。

 私生活では'85年に10歳年上の一般男性と結婚するが、3年あまりで離婚、授かった1女をシングルマザーとして育て上げた。

 冒頭の自著では、両親との確執や、後遺症に悩まされた仕事での大事故、結婚生活や離婚の苦労、子育てに必死だった日々などを赤裸々に綴っている。

 しかし、子どもが結婚して家を出た今、やっとこれまでできなかったことをさまざまに楽しんでいるという。

 大好きだという古美術や着物を集めたり、友人と泊まりがけのゴルフ旅行に出かけたり、ファンである阪神タイガースの応援に夢中になったりしているそう。

 “おひとりさま”を満喫する池上さんが一番気をつけているのが人とのお付き合い。なるべく率先して自分から連絡するよう心がけているのだとか。

 その努力のかいあってか、池上さんのInstagramはいつも華やか。岩崎宏美さんや伊藤咲子さんとの同窓会の様子や、ホテルオークラで行ったパーティーなど、にぎやかなプライベートライフを謳歌(おうか)している様子が垣間見える。

 一方で、2021年に雑誌で東ちづるさんと対談したインタビューで、「還暦を過ぎて、嫌な人に会わないことに決めた」とも語っていた池上さん。積極的に人付き合いをしながらも、誰とでも、というわけではないようだ。

 付き合う人を選ぶことで、「こんなにストレスが減るとは」と自身でも気持ちが軽くなったことを実感しているそうだ。

 自由なおひとりさまだからこそ、自分の好きなことだけ選べる。最高のストレスフリー生活を手に入れ、今ますます輝いている。

取材・文/諸橋久美子