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ー “姉御肌”で共演者を引っ張った

 昨年10月から放送が始まったNHK朝ドラ『ブギウギ』。『東京ブギウギ』などの名曲を歌った戦後の大スター・笠置シヅ子さんがモデルで、主演の福来スズ子役は趣里が演じている。戦後の傷ついた日本を明るく照らす物語だ。

「スズ子が歌手を目指し、梅丸少女歌劇団へ入団するきっかけをつくってくれた憧れの存在で娘役のトップスター、大和礼子役を蒼井優さんが演じています。趣里さんは蒼井さんの出演が決まった際に“一緒の空間でお芝居するのが目標の一つだったので、本当に夢のよう”と周囲に話していました。女優として憧れの存在のようですね」(NHK関係者)

 そんな蒼井は2022年8月に第1子を出産。今作が復帰初作品となり、その演技に注目が集まった。

「蒼井さん演じる大和が初めて公演の演出をすることになった回では、大和の厳しい指導についていけず、“辞めたい”と発言する団員も現れます。そんな団員たちに対して、大和が“ここを楽しい場所にしたいの”“みんな続けてほしい”と泣きながら訴えかけるシーンは視聴者の反響も大きく、SNSでも感動したとのコメントが相次ぎました」(テレビ誌ライター)

 放送スタートから1か月半が経過し、視聴者が蒼井の演技に心奪われる中、大和に突然の死が訪れ、ネット上は大騒ぎ。放送後には“大和さんロス”が起こったほど。

 復帰作ながら迫真の演技を披露した蒼井だが、とある危機があったと明かすのは、ある芸能プロ関係者。

出産で腰を痛めていたようです。症状が悪化して歩けないほどになってしまったそうで、蒼井さんは“降板が頭をよぎった”と周囲に漏らしていました」

“姉御肌”で共演者を引っ張った

趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK公式サイトより)
趣里が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK公式サイトより)

 決死の覚悟でダンスや歌のレッスン、そして撮影に臨んだ蒼井。その舞台裏では役柄さながら、共演者を気遣う姉御的な一面を見せていたそう。

「待ち時間は、趣里さんや伊原六花さん、清水くるみさん、片山友希さんなど梅丸少女歌劇団のメンバーたちに積極的に話しかけて、距離を縮めていました。それもあってか、現場は和気あいあいとした雰囲気に。キャストたちも“伸び伸びと演じられた”と口をそろえていました」(同・芸能プロ関係者、以下同)

 梅丸少女歌劇団のメンバーはプライベートでも交流があるそうで、

お互いが出演している舞台を見に行ったり、時間が合えば食事に行くほどの仲になったんだとか。蒼井さんのおかげでしょうね。子役時代から数えると芸歴20年以上になる蒼井さんですし、『ブギウギ』の出演者の中では、ベテランに入りますから、“自分が現場を引っ張ろう”という気持ちが強かったんだと思います」

 舞台裏でも共演者を支え、憧れの女優像を体現した蒼井。まさにトップスターの貫禄を見せた。