そのときの恐ろしい場面がフラッシュバックしている

 被害者は今も性的暴行を受けた“キズ”に悩まされているという。

「表面的には気丈に振る舞っていますが、ときおり体調不良になって、そのときの恐ろしい場面がフラッシュバックしているみたいです。突然、何かを大声で叫んだりすることも。家族は心の傷が一生残るのではないかと、ものすごく心配しています」

 さらに山口容疑者は事件直後、罪を認めていたとも。

「容疑者は性的暴力を全面的に認めて、奥さんとともに被害女性の家族に謝罪に行きたいと言っていたと聞いています。ところが、被害女性側が警察に相談すると伝えると、態度が豹変したようです」

 いたいけな少女の身体と心を弄んだ疑いのある山口容疑者の素顔を知るべく、まずラーメン店を取材。店はすでに通常営業に戻っており、人気店だけあって昼間は客足が途絶えなかった。そのため、2階にある事務所に向かうと、

「店長が捕まったので、責任者はいません。だから、ボクはよく知らないですが、運営会社のほうへ連絡してください」(同店従業員)

 そこで、運営会社の本社へ再三にわたって連絡するも、

「担当者がいません。担当者が誰なのかもわかりません。いつ戻ってくるかも……。社長も連絡できません」

 と取り付く島もない対応だった。次に、店から徒歩6分ほどの距離にある容疑者の自宅マンションを訪ねた。築35年の3階建てで、部屋の間取りは2LDK、家賃は月12万円ほど。住んでいる気配はあるものの、日にちを変えてインターホンを何度か押すも反応はなかった。

 同店の元従業員によると、容疑者は“粗暴キャラ”だったという。

「身体にはタトゥーが入っていて、とにかくイカつい。気にくわないと、男性スタッフには手が出るのが日常茶飯事。だから、スタッフはコロコロ替わっていましたね。商売っけがある人で、ラーメン店店長の傍ら、スナックの共同経営もしていた」(元従業員)

 容疑者は東京都狛江市の出身。小学校に入るころ、シングルマザーだった母親が同市内で建設会社を経営する男性と結婚。その男性が、冒頭の義父であった。