目次
Page 1
ー 被害者と金銭トラブルか
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ー 「迷惑な一家」
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ー 唯一よかったのは父の評判

 東京都大田区の公営団地近くの住民は振り返る。

普通の家族じゃない。アッチ系の人。母親はすれ違うと顔をそむけるし、息子も娘も挨拶をしない。娘はいつもダブダブのスウェット上下にサンダルを突っかけ、ヤンキーみたいだった。息子は少年時代から素行が悪く、3人ともそんな感じ。騒音は特にひどかったが、ヘタに文句を言うと逆ギレしかねないのでみんな我慢していた」

 その公営団地に住む一家こそ、神奈川県警が死体遺棄の疑いで5月25日に逮捕した無職・西高舞(32)と母親の無職・美保(51)、兄のアルバイト・昌吾(34)、そして父親で長らく別居中の派遣社員・昌浩(53)の4容疑者だ。

 舞容疑者の現在の交際相手で大阪府高槻市の会社員・岩城周平容疑者(39)を加えた5人で共謀し、昨年12月中旬ごろ、舞容疑者の元交際相手で東京都江戸川区の原唯之さん(46)の遺体をスーツケースに詰め、団地近くを流れる多摩川の河川敷付近に遺棄した疑いが持たれている。

被害者と金銭トラブルか

 遺体が発見されたのは昨年12月29日のこと。

「約2キロ下流の対岸で釣り人から“大きめのスーツケースがある”と通報があり、回収したスーツケースから手足を折り曲げられた遺体が見つかった。首に絞められた痕があり、死因は窒息で死後数日程度と判明。県警は殺人事件とみて捜査に着手し、遺棄現場近くの路上で顔を隠した3人の男がスーツケースを押して歩く防犯カメラ映像にたどり着き、裏付け捜査を進めていた」(全国紙社会部記者)

 スーツケースには重りがついていたが、漂いながら泥などが堆積する地点まで流れついたとみられる。

 母・美保容疑者は「やっていない」と容疑を否認し、ほかの4人は認めているという。

「原さんはニコニコ動画やユーチューブなどで生配信する“アウトロー系配信者”として知られ、指定暴力団の名前を口にするなど過激だった。リスナーの舞容疑者と昨年3月から交際を始めて同9月に破局し、舞容疑者から脅迫で訴えられ罰金刑を受けた。金銭トラブルもあったようで、原さんは配信で“なぜ父親が出てきてカネ、カネと言うのか”などと不満をぶつけていた。舞容疑者は“動画で私や家族を誹謗中傷されるのがイヤだった”などと供述しており、県警は詳細を調べている」(同・記者)