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ー 「アレンジは必ず発生する」
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ー 改変の根元にある“エゴ”

「『報告書』に対して“報・連・相がなってない”とか“契約がおかしい”などと言われています。本当にそのとおりなのですが、根本的な原因は、“人”の問題、嫉妬やマウント。そういった人間の浅ましいところにあるかと

 そう話すのは、フリーで活動するベテラン脚本家兼漫画原作者。“報告書”とは、日本テレビ、そして小学館がこのたび公表したもの。小学館より原作漫画が出版され、それを日本テレビドラマ化した『セクシー田中さん』についてだ。

 原作漫画の作者は芦原妃名子さん。ドラマの脚本をめぐって小学館と芦原さんサイド、日テレと脚本家サイドの間でトラブルが発生。芦原さんはXやブログで経緯を説明。その後、一連の投稿を削除、謝罪の旨を投稿した翌日、死亡しているのが発見された。

「アレンジは必ず発生する」

「芦原さんは自身の作品に当然こだわりはありますが、“漫画ドラマは別物”ということを理解し、改変などは相談してくださいという姿勢を最初から示していたことが小学館側の報告書から明らか。

 しかしながら、日テレ側のドラマ制作陣は相談なく改変する、その箇所に修正依頼が入っても応じないなどの対応を続け、両者の亀裂がどんどん大きくなっていった」(脚本家兼漫画原作者、以下同)

 ドラマ漫画は別物。確かにそうだろう。報告書にはそれについての文言が繰り返されている。

《尺、撮影、実写化するにあたり必要なこと、スポンサーの意向、1話ごとの盛り上げ等のため脚本でアレンジは必ず発生する》(日テレ側)