60歳の女性3人が主人公の昼ドラ『プラチナエイジ』。その3人を演じる榊原郁恵、池上季実子、宮崎美子に"アラカン"をテーマにインタビュー! 実年齢は50代半ばの彼女たち、60歳の役をオファーされ、微妙な気持ちかと思えば……。

榊原「そんなことないですよ。私はこの年代の役がきてうれしかったですね。久しぶりのドラマですし」

池上「そうそう。今って、高齢化社会だって言ってるわりには若者向けの番組ばかりじゃない。ようやく私たちの年代のドラマをやってくれるようになったんだ、って」

宮崎「私はこのところおばあちゃんの役もチョコチョコきていたので、そういう年代に入ったなと思っていたけど、60歳という数字を出されたら、ちょっとしみじみしちゃった。"あ、60歳か"って(笑い)」

池上「でも、私たちが子どものときの60代と今の60代って違う感じがしない? これって自分たちがなったからかもしれないけど(笑い)」

榊原「そうよね。もっと"おばあちゃん"という感じだった。でも今は、今回のドラマのセリフでもあったけど"高齢者ですってよ"って、そう言われることが心外みたいなところあるじゃないですか。当事者は抵抗を感じているんですよね」

池上「今って、感覚的に20歳くらい違うんじゃないかな。昔の60代は今だと80代のように思うんだけど。あと、なんでも数字で分けるのっておかしいと思わない? 定年が60歳ということだから仕方がないのかもしれないけど」

宮崎「芸能人は幸いなことに定年はないですものね(笑い)。ただ、サラリーマンの家庭だとやっぱり60歳は大きな節目になると思いますよ。定年前と後では暮らしも変わるし」

 今風な"アラカン"を演じるドラマ。その見どころは?

池上「全部(笑い)。パートナーの認知症、夫の浮気や姑との関係、定年後の夫との関係……。60代に入って、現実に直面する問題が盛り込まれているので、ぜひ毎日見てほしいです」

榊原「見逃した人は録画して土日にまとめて見ていただいてもいいですし(笑い)」

宮崎「旦那は会社でこうなんだ、という発見もあると思うので、妻の主張に共感しつつ、見ていただければと」

意味深なシーンを3人が斬る!

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 香織(榊原)が香水の匂いをつけて帰宅した夫の晃司(宅麻伸)に、何も言わないシーン。お三方の年代になるとやっぱり問いつめたりはしない? 夫のいる榊原と、バツイチのふたりのご意見は?

榊原「浮気? と思ってショックを受けるけど、60歳にもなって問いつめてイヤな思いするなら、という描き方なのかなと思って私は演技しましたけどね。みなさんはいかがですか?」

池上「結婚していたときにそういうことありました。夜中の2時くらいに女性から電話がかかってきたりとか……」

榊原「いろいろなことがあったのね……(笑い)」

池上「若いときでも、私はそういうことがあったら"はいはい"という感じでしたよ。年代とかは関係あるのかなと思いますけど」

宮崎「私は想像したことないなぁ(笑い)。ん~……、気にしないようにしても絶対気になるから、やっぱり問いつめちゃうかな」

 和子(宮崎)が夫に内緒でホストクラブにハマってしまうけど、若いホストにハマりたいなんて願望はある?

池上「あんな所にお金を使いたくないわ(笑い)。そのお金でみんなで海外旅行行ったり、フカヒレ三昧の料理を食べるほうが魅力的」

郁恵「本当にそう思う。宮崎さん、ホストクラブに行ってみてどうでした?(笑い)」

宮崎「何を話していいのか困っちゃって。撮影のとき、本物のホストの方たちが来てくれたんだけど、お仕事のあとの徹夜明けで、お疲れだったみたいで可哀相だなって」

榊原「ああいうお店に行ったら、お母さんじゃなくて女性に戻ったほうがいいのかな?」

池上「だと思いますよ」

榊原「でもさ、自分の子どもと同じくらいの子に対して女性になっている姿を子どもが見たら"気色わるっ"って思いますよね。そう思っちゃうと私は絶対にダメだな」


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『プラチナエイジ』:湘南を舞台にした60歳の夢と冒険の物語。ヒロインの3人の妻たちはそれぞれ人生の大きな岐路に立とうとしていた。彼女たちに起きるさまざまな出来事が、ほぼ同時にリンクしながらドラマは展開していく―。毎週月~金曜日 13時25分~13時55分(東海テレビ フジテレビ系全国ネット)