お金と暮らしの専門家が教えるプロ技6
「米」より安い「乾麺」中心のメニューを増やす
「お茶碗1杯分のご飯の量は約150g、精米で約65gとなり、5kgで約77杯分。4月現在、精米5kgの価格が4000円ほどで販売されており、ご飯1杯あたりの米代は約52円です。乾麺のパスタは、例えば業務スーパーのパスタ500gだと、約125円で販売されており、1人分の乾麺量100gの場合、約24円。円安の影響で値上がりしていてもこれは安い。週に2~3日『乾麺』をメインにすれば、米の消費量を減らせて節約に」(丸山さん)
業務スーパーでは、パスタ500gが約125円、そうめん800gが約198円とかなりお買い得(2025年4月現在)
「ふるさと納税」を積極的に活用!
払うはずの税金が、お米や野菜など家計に助かる食材にかえられるふるさと納税も要チェック。「返礼品は『さとふる』などのHPでいつでも見ることができ、3~5kg単位のお肉もあるので、食費を浮かせるのにうってつけ。控除を受けるには確定申告か、ワンストップ特例制度などの利用が必要ですが、例えば3万円の寄付をした場合、1万円分程度の返礼品をもらうことができ、自己負担分の2000円を引いた2万8000円の税金が還付や控除されるので、多少手間でもやる価値アリです」(丸山さん)
「事前準備」でムダな買い物を防ぐ
買い物に行く前の事前準備がムダ買い防止に有効。「買い物に行く前に冷蔵庫の中身をチェックし、買い物リストを作って大体の予算を決め必要な分だけ財布に入れましょう。メモ代わりに冷蔵庫の中身をスマホで撮影しておけば、余計なものを買わずに済みます」(伊藤さん)。「食費の中で何にお金を使っているのか把握して、自分の買い物の癖を知るのが大事です。つい買っているものはないか把握してから買い物に行くと、ムダ遣いが減ります」(安部さん)
特売品は「冷凍貯金」して消費
節約食材として優秀な『鶏むね肉』や『豚こま肉』は、特売日にまとめ買いして下味をつけてから冷凍しておくことで、購入した食材を長持ちさせ、調理時の負担も減らせる。「例えばカットした肉と玉ねぎを焼き肉のたれなどであえてから、保存用袋に入れて冷凍します。朝のうちに冷蔵室に移しておけば、夜は焼くだけの『冷凍貯金』ができるのです」(丸山さん)。きのこや旬の野菜なども、値段が安い時に冷凍すれば、使う時は凍ったまま加熱するだけですぐに調理できて便利。
大容量のパック肉は、味つけしてから冷凍庫に。きのこや野菜も「冷凍貯金」(写真提供、丸山さん)
「ネットスーパー」は「マイルール」を守れないとソンする!
ネットスーパーの利用は節約にいいの?「時間をかけて必要なものを選べるので予算管理がしやすく、衝動買いを防げます。交通費やガソリン代の節約にも」(伊藤さん)。一方で「マイルール」を決め守れないとソンしてしまう。「今週はネットスーパーを利用すると決めたら、『買い忘れがあっても実店舗には行かない』とルールを作るのが大事。でないと、買い物の機会が増え、ムダ遣いにつながります」(安部さん)。また、広告の品や見切り品が買えないケースが多いので、かえって割高に感じることも。
「調味料」は「PB商品」で出費を抑える
4月から2034品目が値上げした、しょうゆなどの調味料。毎日使い消費量も多いからこそ、見直しが必須だ。「おすすめは大手スーパーやドラッグストアが販売しているプライベートブランド(PB)商品の活用。同等品質で価格が割安なものが多いです。特にこだわりのない調味料は、これを機に切り替えるのも。また、イオンなどの大手スーパーでは、毎月●日は特売日など決まった日に割引をするので、調味料の値引きがされる日ならそこでPB商品の調味料をまとめ買いしてもいいですね」(伊藤さん)