MISAMOの美しさの秘密

─ ミナさんに関しては、以前と比べてかなり印象が変わった気がします。どんなポイントに変化を感じられますか?

呂院長:ここ数年で3人ともやや西洋的な顔立ちに寄せている印象を受けます。眉と目の間が狭くなり、唇にもほどよいボリュームアップが見られます。これはメークでも可能な範囲です。

─ 韓国の美容医療は“最先端”というイメージがありますが、日本と比べてどのような違いがあるのでしょう? 韓国は国を挙げて美容医療を後押ししていた時期もあり、マシンの開発スピードも速い。日本ではまだ“バレない整形”が主流ですが、韓国では“アップデートを続けること”が美の前提になっている印象を受けますが。

呂院長:彼女たちの美しさは、やっぱり肌にあると思いますね。とにかく綺麗ですよね。そんな肌づくりにはポテンツァエレクトロポレーションが今はお薦めです。それだけで満足できない方は、糸リフトやハイフ、ボトックス、ヒアルロン酸などをバランスよく組み合わせてリフトアップやしわ改善をすることをお勧めします。

 ただ、糸リフトも、過剰に入れると“引きつり”や“不自然な引き上がり”を起こすことがあります。やるなら、経験豊富なドクターのもとで、バランスを見極めることが大切です。また、ヒアルロン酸も入れすぎれば“パンパン顔”になるので、繊細な調整が求められます。

 とにかく“やりすぎ顔”にならないよう、ナチュラルさを保つ匙加減が非常に重要ですね。最近、当院では、他のクリニックでやり過ぎて修正を希望される方の相談が増えてきていますので、そこは注意が必要ですね。

 MISAMOの3人は、なんだかんだやっぱりナチュラルですから。

─ ちなみに先生は3人のうちどなたがタイプでしょうか?

呂院長:タイプですか(笑)? うーん、3人ともそれぞれ魅力がありますが、あえて言うなら“昔のミナ”さんですね。アジアンビューティー的な雰囲気があって、個人的にはとても惹かれます。今ももちろん美しいですが、あの自然な空気感が良かったですね。

─ やっぱりMISAMOの3人は、美のバランスが見事ですよね。

呂院長:ええ、本当に。スタイルも良くて、シルエットも整っている。スタイルは、脂肪吸引や豊胸での調整である程度作れますが、背を高くするのだけは、かなり大がかりで、しばらくは歩けないのであまりおススメはできません。大切なのは、自分に合った方法で理想に向かうこと。それが“賢い美容”だと思いますよ。

─ 実際、MISAMOのような美肌を保つには、家ではどんなケアが現実的でしょうか?

呂院長:紫外線を徹底的に避けること、洗顔を丁寧にすること、保湿、栄養、そして適切な美容治療の積み重ねですね。韓国では定期的な肌管理が文化として定着していますけど、日本ではまだ“特別なときだけ”の感覚が強い。韓国では“ヘアサロン感覚”で通う人も多いので、ホームケアにプラス、美肌マシンはありだと思います。

─ 最後に、あの3人のような“美しさ”を目指す人へのアドバイスをお願いします。

呂院長:まず、自分の骨格や肌質をきちんと理解した上で、無理に“なりたい顔”に合わせすぎないこと。MISAMOは元々の素材も素晴らしいですが、美容医療をうまく活用して美をアップデートしている、と想像もできます。そして、美しさに完成はありません。自分に合ったペースで、楽しみながら整える。それが“賢い美容”の在り方だと思います。MISAMOのように、美しさを追求し続けてナチュラルアップデートしてください!

今回お話を伺ったのは……
呂 秀彦(ロ ヒデヒコ)先生。美容外科・形成外科 R.O.clinic(アールオークリニック)院長。日本形成外科学会専門医。医学博士。昭和大学形成外科兼任講師。順天堂医学部卒業後、昭和大学形成外科・美容外科、大手美容クリニックを経て2020年R.O.clinic開院。
患者一人ひとりに真心と誠意を持って、丁寧なカウンセリングとオーダーメイドの治療が好評。日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)に所属。