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ー 知って楽しい!おもしろ雑学
方言で「さし」や「せんひき」と呼ぶ人も。せんひきは言葉の意味からすれば「定規」、さしは「ものさし」に該当するように思えるが、明確な区別はつけず逆で呼んでいる人も多い※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!「ものさし」と「定規」の違いとは?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.「ものさし」と「定規」の違いとは?

A.ものさしは「長さを測るため」の道具で定規は「線を引くため」の道具。(文房具ライター きだてたくさん)

 線を引いたり、長さを測る際に必要な「ものさし」や「定規」。

「混同されやすい言葉だが、実はそれぞれの意味を正確に使い分けている人は少ないんです」と話すのは、文房具ライターのきだてたくさん。

端的に言えば、ものさしは“ものの長さを測るための道具”で、定規は“線を引くための道具”になります。そのため、三角定規や曲線定規はありますが、三角ものさしや曲線ものさしは存在しません。

 英語でも、ものさしは“scale”、定規は“ruler”と明確に使い分けられています」(きだてさん、以下同)

 とはいえ、ぱっと見区別がつかなそうなふたつだが……。

いちばんの明確な違いは、ものさしは左端が0センチ、定規は数ミリ~1センチほど空いて0センチの目盛りになっています。例えば、壁から棚までの距離を測ろうとした場合、ものさしは先端を壁に当てて測ればピッタリ計測できますが、定規の場合は数ミリの誤差が出る。

 対して、10センチの長さの線を引くときは、定規だとゼロの位置にペン先を当てて、10センチまで線を引けますが、ものさしの場合は端から引く必要があるので書きにくいというわけです」

 さらに、ものさしには定規にはない仕様があるという。

「すべてのものさしに適用されているわけではないですが、竹尺などのように5センチ、10センチ刻みに丸印がついていることも。長さを測るための道具として、読み取りやすくする意味で印がつけられていますね」