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須藤元気
6月11日に、国民民主党は参院選比例代表で立候補を予定していた山尾志桜里元衆院議員の公認内定を取り消すと発表した。同党は5月14日の両院議員総会で山尾氏の擁立を決めていたが、不倫疑惑などを巡ってSNSで山尾に対する批判が続出。不信感は山尾を擁立する党にも向けられており、支持率低下に繋がっているとの声もあった。
残念な会見内容で“公認取り消し”
そこで批判を鎮めるため、山尾氏は6月10日に会見を開くことに。国民民主の玉木雄一郎代表は同日の定例会見にて、山尾氏の会見開催が決まったことに対し、「さまざまな疑問や疑念を持たれたら、現職でも候補者でも、しっかり答える責任がある。そのことは投票行動に直結するので、エンドレスで答えるという気持ちで臨んでもらいたい」と厳しい態度を見せた。
会見で山尾は過去の不倫疑惑について「当時の自分の行動、指摘を受けた際の対応は極めて未熟だった」と謝罪したものの、その後は「今、新しくその件についてお話をさせていただくことは勘弁いただきたい」「私がいま新たにお話すれば、さまざまなご迷惑をおかけする」などと繰り返すばかり。
玉木氏が注文した「しっかり答える責任」「エンドレスで答える」を果たしたとは到底、言えない内容だった。
「結局、重要なことは何もわからないままで、これでは何のための会見なのかわかりません。報道陣からも“きちんと説明して”“納得できない”などの指摘が飛んでいました。
この会見に不満を抱いたのは、メディアだけではありません。回答を拒否する山尾氏に、ネットでは批判が鎮まるどころか大炎上。会見の失敗が、翌日の公認取り消しに繋がったのは間違いありません」(政治ジャーナリスト)