'95年に芸能界入りしてから、今年で30年。年齢とキャリアを重ねる中での変化について尋ねると、
「20代、30代など若いころも、今のようなマインドで演技に挑めていたらよかったなと、少し後悔する気持ちもあるんです」
と、意外な言葉。
演技の面白さに今、ハマっています
若かりし時代は正義感あふれるカッコいいキャラクターに憧れ、そういう役を選んでいたと振り返る。
「今は現実離れしていない、地に足のついたキャラクターに目が向きますね。30代くらいまでは、演技をそこまで面白いと感じていなかったかもしれません。仕事だから、という感覚のほうが強かった。
でも『情愛中毒』('14年)や本作、そして今、撮影している作品もそうなんですけど、少し心に余裕を持って演技ができるようになってきました。40代の今、本当に演じることが楽しい。演技の面白さに今、ハマっています」
大人のエロティシズム、そしてスンホンの演技のすごみをぜひ、劇場で─。
スンホンの幸せな時間
演じたソンジンほどの強い欲望ではなくても、今、やりたいなと思っていることは?
「うーん。僕はやりたいことはほとんどできているので。24時間、ファンに押し寄せられるような若いアイドルでもないですし(笑)、友達にも会いたいときに会えていますし」
では、何をしているときが幸せ?
「家でゲームをしたり、ビールを飲んだり、映画を見たり……。やっぱり、学生時代の友達に会う時間ですね! 彼らは、俳優としての僕と接するわけではないので本当にリラックスできるし、居心地がいい。昔ながらの友達に会うときがとても幸せです」
![『秘顔-ひがん-』配給:シンカ/ショウゲート2024[STUDIO&NEW,SOLAIREPARTNERSLLC].AllRightsReserved.](https://jprime.ismcdn.jp/mwimgs/9/d/450mw/img_9d3540564c36e68329ae04445e3a1e8f769176.jpg)
『秘顔-ひがん-』配給:シンカ/ショウゲート2024[STUDIO&NEW,SOLAIREPARTNERSLLC].AllRightsReserved.
取材・文/池谷百合子