そしてラストは『あんぱん』の寛おじさんで日本中を涙させた竹野内豊(54)が、66票で1位に輝いた。コメントも「『あんぱん』での心に響くセリフ。立ち居振る舞いもカッコいい」(東京都・67歳)、「朝ドラでの演技を見て、いい年の取り方をしていると思った」(愛知県・65歳)と、朝ドラ効果は絶大のようだ。また、「品があって大人な感じがするけれど、コミカルな役では可愛らしさも垣間見える」(秋田県・51歳)などの声も。

「お坊さんの法話を聞いているような気持ちになるほど、『あんぱん』の寛さんはセリフが全部素晴らしかったですね。特に、跡継ぎを産めなかったことを謝る妻の千代子(戸田菜穂)に“わしは千代子に惚れて一緒になれて、これ以上の幸せはないと思う”と言うシーンは、本当にグッときました」

独身を貫いているのも大きい

40代〜70代女性500人が選んだ「Over50・イケオジ俳優ランキング」
40代〜70代女性500人が選んだ「Over50・イケオジ俳優ランキング」

『星の金貨』や『ビーチボーイズ』などで大人気となった20代。そして『ヤンキー母校に帰る』(TBS系)や、合コン好き警察官僚役が最高だった山田さんイチオシの『BOSS』(フジテレビ系)、さらに近年の『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)、『イチケイのカラス』(フジテレビ系)に至るまで、カッコよさが色あせない竹野内。

独身を貫いているのも、実は大きいですよね。最近、いろいろなランキングで竹野内さんが1位になっているんですが、要因のひとつはそこかなと。また、演じられる役柄とご本人のイメージが作品ごとに合致して、相乗効果でどんどん素敵になられている。イケオジ街道まっしぐらな方だと思います」

 最後に、山田さんが考えるイケオジの重要ポイントとは?

「長身の方が多いので、そこは大きいのかなと。あと、みなさん動きが軽やかですよね。普通のおじさんとイケオジの境界線は、そこにあるのでは」

 年を重ねることで、さらに輝きを増すイケオジたち。猛暑も彼らに癒されて乗り切ろう!

 取材・文/今井ひとみ

 山田美保子 放送作家、コラムニスト。テレビ・ラジオのコメンテーターとして『サンデージャポン』(TBS系)などに不定期出演中