“別居婚”のプロ夫婦
川内さんがまず挙げてくれたのはアナウンサーの安住紳一郎と妻の一般女性の例だ。
「安住アナは2024年、50歳で12歳年下のお相手と結婚しました。長すぎた独身時代には“共同生活には向かない”ことも公言しており、実際、結婚発表と共に別居婚であることも公表しました。この場合、安住アナのスタイルを理解して受け入れたお相手がすごく立派!
きっと誰より安住アナのファンで、母のように包み込むタイプの女性なのだと思います。彼は週1回だけ会うときにも“まず(僕に)予約を取って”と言ったそうだけど、きっとそれを今も守っていて新しい夫婦関係を築いているのでしょうね」
続いて壇蜜と漫画家・清野とおる夫妻。
「そもそも“世田谷から離れられない”壇蜜さんと“赤羽から離れられない”という清野さんが“じゃ、このままでいっか”と始めたポジティブな別居婚。決して不仲なわけではない、と清野さんも漫画の中で語っています。世の感覚とどれほど違っていても、自分たちに合った形をつくって育んでいく、そんな成熟したおふたりに見えますね」
7月23日にはふたりの出会いや結婚生活を描いた清野氏の漫画『壇蜜』が上梓される。新しい結婚の形をそこで垣間見てみたい。
「あとは、やはり別居婚のプロともいうべき、神田うのさんですね。昨年末に雑誌のインタビューで“もともとは週半分くらい一緒にいるスタイル”“数年はべったりだったが、この2年ほどは別々の家に住んでいる”と明かしました。
結婚式を9回も挙げて自分スタイルを貫き通すなど、“気持ち”を優先したほうがこれからもうまくいきそう。何不自由ないふたりにベストの選択だったのでは」
別居婚が結婚のスタンダードになる日が来るのかも!
取材・文/山部和歌子