夏場の洗濯ワザで汗とニオイを完全撃退
洗濯機のメンテナンスをしつつ、洗濯のやり方自体にもコツがある。
「夏場の洗濯は、ただ洗剤を入れて回すだけでは不十分なことが多いんです。汗や皮脂汚れには専用の対策があって、ちょっとしたコツで劇的に変わるんです。まず皆さんに知ってほしいのは、洗濯機に入れる前の予洗いがいかに重要かということです。特に襟元や脇の部分、これは絶対に念入りにやってください」
40度程度のぬるま湯に衣類を10分程度つけ、軽く押し洗いする。このとき、食器用中性洗剤を少量加えると、皮脂汚れがより落ちやすくなるという。
「食器用洗剤を使うとは意外に思うかもしれませんが、これが効果抜群。油汚れに強いということは、皮脂汚れにも絶大な効果を発揮します。ただし、色落ちが心配な衣類には使いすぎないよう注意が必要ですね」
特にニオイが気になる洗濯物は、予洗いが効果的。
「洗濯前に風呂場で酸素系漂白剤、例えば『オキシクリーン』などでつけ置き洗いをすると効果があります。また、洗濯時に衣類にダメージがない程度に少量の漂白剤を毎回使用することで、衣類の黄ばみや皮脂汚れを防ぎ、ニオイを根本から抑えることが期待できます」
40度から50度のお湯で洗濯するのにも理由が。菌の繁殖を抑えることができるのだ。
「ただし、ウールやシルクなど縮みやすい素材は避けてください。そして、残り湯を使うには注意が必要。入浴剤が入っていたり、家族全員が使った後の湯は、逆に菌を増やす原因になってしまいます。必ず一番風呂後の湯で、必ず洗いの工程のみ。すすぎには使わないでください」
洗濯が終わったら、1分1秒でも早く干すこと。
「せっかく菌を除去しても、濡れた状態で放置してしまえば、あっという間に菌が復活してしまいます。洗濯機の中に入れっぱなしはNGです」