“担がれる”ことも才能

 キャスターで球場オーナーで飲食施設オーナー。

「もちろん“神輿”的な立場だともいえますが、“担がれる”ことも才能。斎藤さんは、ルーキーイヤーだった'11年にテレビ番組での、『カイエン乗りてぇ』『青山に土地買うってやばいっすか』といった軽口が悪い意味で話題を集めました。プロ野球選手としてはそれは達成されなかったかもしれませんが、その後の実業家としては達成する勢いにあります」

 実力は田中のほうが上といわれながら、甲子園で優勝した斎藤。そのルックスと話題性でも、ライバルに“先行”した印象で、田中は斎藤の陰のような存在だった。しかしプロ入り後、マー君はハンカチ王子の手の届かない高みへ。

「そんな2人は今、37歳です。1人はアスリート人生にピリオドを打ち、もう1人はいまだに現役ながら日本復帰以降、かつてない不振が続いています。先行したウサギをカメが抜き、時を経てまたウサギが駆け上がっているような……」

 青山の土地はまだしも、カイエンは余裕?