目次
Page 1
ー 使用頻度が高まる夏の冷蔵庫
Page 2
ー 冷蔵庫で衛生的に保つために
Page 3
ー 節電にもつながる冷凍庫の収納法
Page 4
ー 冷蔵庫の掃除やメンテナンスで節約

 

夏場に『冷蔵庫に入れておけば安心』と、過信してしまうのは危険です

 そう話すのは家電メーカー電響社広報担当の阪下千恵さん。料理研究家や整理収納アドバイザーとしても活躍している。

使用頻度が高まる夏の冷蔵庫

暑いので冷たいお茶を取り出す回数が増えたり、アイスなど冷やす食材も増えますので、おのずと開閉回数は増えてしまいます。

 冷蔵庫の扉は開閉するたびに庫外と接触します。そうなると、夏は気温が高いぶん、冷蔵庫内の温度も高くなりがち。開閉の回数は極力少なくすることと、開けている時間を少なくするよう心がけることが大切になってくるんです

 できるだけ出し入れを少なくする工夫をしてみてほしいと阪下さん。

「まずは庫内をなるべくスッキリさせることがポイントです。冷蔵庫は開けた瞬間に何がどこにあるかが見渡せる状態がベストです」

開閉時間を少なくする冷蔵庫内の食品の置き方

 具体的にはどのような工夫をすればよいのか。

わが家の冷蔵庫は常に真ん中の段を空けてあります。すぐに置ける場所がないと、スペースをつくるための整理に時間がかかってしまう。調理中にちょっと冷やしたいとか、保存したい作りおきの料理などを置くスペースにしているんです」

 そして、よく使うものは密封できる保存容器などにまとめて入れておくことも時短になる。

※写真はイメージです
※写真はイメージです

「100円ショップなどの収納グッズを利用して、取り出しやすく工夫するとよいでしょう。よく使うものは散らかりがちなので、なるべく容器に入れています。

 例えば、私はハムやスライスチーズを朝食でよく使うのですが、冷えやすいアルミ製の保存容器に入れて真ん中に置いています。ジャムやバターといったものも“朝食セット”として容器にまとめて入れておけば、朝に必要なものがいっぺんに取れるので、開閉回数が減らせます

 しまう場所を決めておくことで「どこに置いたっけ?」と冷蔵庫内を眺める時間も長くならずに済む。そして、その置く場所にもコツがある。

みそや卵など使用頻度が高いものも容器に入れてセンターの取り出しやすい場所に保存しています。お土産でいただいたものなどもわかりやすい目先の位置に置くとよいでしょう。奥に置いてしまうと無駄になりがちなので、“すぐ食べるように”と意識するためです。また、小柄な方だと冷蔵庫の上の棚って手が届きにくいですよね。

 そういったところに生ものや漬物など賞味期限が短いものを置いてしまうと、うっかり放置して無駄になってしまいがちです。上の棚には買い置きしたバターなど、ストック食材を置く場所にするといいでしょう

 夏は食材が傷みやすいので、早めに食べきることが大事なポイント。

「早く食べないといけないものも、手前のわかりやすい場所に。買い物をする前にまず賞味期限チェックをするという習慣づけを意識するといいと思います」