冷蔵庫で衛生的に保つために
意外ときちんと食品を密封しないで入れている人が多いという。
「例えばハムのパックを開けて、ちょっとペロッと剥がれている状態でそのまま冷蔵庫に入れたりなどしていないでしょうか。
食べかけのパンを密封せずにビニールを折りたたんで入れたり、野菜もそのまま入れたりという方もいます。これも傷みやすくなってしまう原因のひとつです。必ず密封状態を守って保存するようにしましょう」
空気に触れないように、できるだけ容器に入れることを心がけたい。
そして、夏は冷蔵庫に入れる前からいつも以上に食材の鮮度を意識したい。
「買ったものをすぐに冷蔵庫に入れれば大丈夫というわけではありません。例えば、お肉とかお魚を持ち帰ったときに生ぬるくなってしまったり、とけかかった冷凍食品を再冷凍する場合、雑菌が繁殖してしまった状態のまま冷蔵や冷凍保存してしまう危険があります。
できれば、エコバッグに保冷剤を入れて、お買い物した後も、しっかり冷えた状態で持って帰ってきて、できるだけ早く冷蔵庫に入れようと意識することも大事です。
スーパーで購入したお肉やお魚を冷蔵庫に入れる際に、パックの隙間やラップの破れた箇所などからちょっと汁が漏れていたりすると、冷蔵庫内が汚れ、腐敗の原因になったりもします。食中毒のおそれもあるかもしれません」
買ってきた食材のチェックも忘れずに。夏は新鮮な食材に関して、3日をめどに使いきるよう購入するといいと阪下さんは話す。
「豆腐などの加工品は食べきれる量。お肉やお魚はチルド室に入る分だけ購入するよう心がけています。どうしても保存したい場合は冷凍庫にしまうようにしています。できれば冷蔵庫内に空のスペースを余裕分として確保するといいですね」
野菜もできるだけ、清潔な状態で保存するようにしたい。
「野菜室も100円ショップの収納グッズで大きさごとに分けると取り出しやすくなります。私は上段を浅めの収納トレーでいくつかに区切り、小さい野菜や使いかけの野菜などを種類ごとに分別しています。
また下の段に大きめの野菜を入れています。野菜も土がついたままだと野菜室に雑菌が繁殖してしまうかもしれないので、できれば冷蔵庫に入れる前に洗ってからしまうと安心です」