Netflix史上最高のヒット作である韓国ドラマ『イカゲーム』のシーズン3が、6月27日に全世界同時配信された。初週で世界1位を達成したほか歴代トップ10入りするなど、世界中でブームを巻き起こしている。
許可を出した名古屋城側にモヤるという意見も
韓国ではシーズン3に登場した大縄跳びゲームが体験できるイベントが開催されるなど、世界中でさまざまなプロモーションが行われているが、日本版Netflixの公式SNSで投稿された動画が賛否を呼んでいる。
東京タワーの展望台の上と名古屋城の頂上で大縄跳びゲームが行われており、偶然目撃した人々が驚いているという内容。公式SNSには、《*良い子のみんなは真似しないでね》という一文が添えられている。
《名古屋城で遊ぶなwwww》
と面白がる意見もあったものの、名古屋城が使用されたことに対して複雑な気持ちを抱く人々も続出。
《日本の文化財でこういう合成するのちょっと気分悪いなと思った〜。プロモだから愛知県が許可出してるんだろうけどそれも引く》
《ちょっと冒涜してるっぽくてモヤるな》
という意見が。動画クリエイターが《SNS動画のVFX制作しました》と投稿しているように合成されたものだが、かつて国宝第一号に指定された名古屋城。戦災で消失、再建された後も特別史跡に指定されている場所だけに、城の上で大縄跳びをするという内容は、不適切だと感じる人が多いようだ。
「東京タワーの動画にはほとんど否定的な意見はありません。SNSでも指摘されていましたが、最近は外国人旅行客が日本の文化史跡で不適切行為を行い、たびたび問題になっていることも、名古屋城の動画に不快感を抱く人が多い理由かもしれません」(ITライター)

そこで名古屋城に今回プロモーションの撮影に協力した経緯を質問したところ、以下の回答が届いた。
「名古屋城は都市公園という位置づけがなされており、名古屋市都市公園条例上、業として動画を撮影する場合は事前に許可が必要です。本プロモーションに関しては、天守閣の屋根を撮影するという内容で申請いただき所定の手続きを経て、弊所から撮影行為に関する条例上の許可をお出ししています」
またプロモーション動画の反響については、
「特にございません」
とのことだった。老朽化や耐震性の問題により名古屋城の天守閣は復元工事中。動画の真似をすることは不可能とはいえ、批判が多く上がってしまったことを考えるとプロモーションとしては失敗だったかもしれない。