陛下も太鼓判を押す愛子さまの“ユーモアセンス”

 陛下はプライベートな場面だけでなく、お出ましになる先々でも、会話にユーモアや冗談を盛り込むことが多いと、前出のつげさんは話す。

「2019年の夏、ご一家で栃木県を訪れた際、JRの那須塩原駅でお出迎えに集まった人々と交流されました。この日は暑かったので、陛下は交流中にハンカチで額の汗を拭われたのです。そのとき“ハンカチ王子”と呟かれて……。これには隣にいた雅子さまも愛子さまも吹き出され、その場にいた人々も一瞬で笑顔になっていました」

 陛下のジョークは海外でも冴えわたる。

2002年、愛子さまを抱っこされる陛下。率先して愛子さまの面倒を見てこられたという(宮内庁提供)
2002年、愛子さまを抱っこされる陛下。率先して愛子さまの面倒を見てこられたという(宮内庁提供)
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「2023年に雅子さまとインドネシアを訪問された際、日本語を学ぶ現地の学生らと交流されました。その中の1人が、日本の漫画で『NARUTO(ナルト)』が好きだと話すと、陛下は“私は徳仁です。特に関係はないんですけどね”と返答され、海外の学生も笑わせていました」(つげさん)

 そんな陛下は愛子さまの抜群なユーモアセンスをいち早く見抜いておられたそうで、

「昨年、陛下と親しい方が“愛子さまのユーモアセンスは素晴らしいですね”と言うと、陛下は“愛子は昔から素晴らしいユーモアセンスがあった”と答えられたそう。そして“そのユーモアが、いい方向に育ってくれればと思っていたのです”と続けられたそうです」(前出・宮内庁関係者)

 おふたりのウイットに富んだ話しぶりに「気遣いが垣間見える」と、つげさんは次のように語る。

「陛下や皇室の方々とお話しするとき、誰もが緊張してしまいます。陛下は冗談やユーモアを会話に交えることで、周囲の緊張を解きほぐそうとしておられるのだと拝察いたします。愛子さまも、そんな陛下のお姿を近くで見て“周囲を和ませる会話”を意識されるようになったのでしょう」

 これからも、愛子さまはさまざまな場所へお出ましになる。陛下譲りのユーモアセンスは輝き続けるだろう。

つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など