見分け方のポイント
騙しの手口は電話以外に、HP、SNS、メールの形態が主である。
「まず著名な投資家や金融専門家、投資に強い芸能人の名前を騙るニセHPを制作する手口。実在する人物の写真や経歴を無断使用し、あたかもその人が投資をすすめているかのように装います。ネットユーザーが興味を持ってリンクをクリックすると、LINEに誘導され、さらに1対1でのトークやグループトークに誘い込み、高額投資を持ちかけます」
鳥海さんの画像を悪用したフェイク広告「鳥海翔の株式クラブ」というものがあったそう。
「所在地を港区東新橋の汐留ビルディングにしておきながら、郵便番号は334―1217になっています。そこまで気づくことは難しいかもしれませんが、やはり偽サイトには何かおかしい点があります」
見分け方のポイントとして、「HP内の日本語が不自然な場合が多い」。
「日本人だったらまずしない言い回しの場合はよくあり、“です”“である”が混在する文章などが典型例。少しわかりづらい例では、助詞などが不自然で“あなたの口座は利用停止がされました”といった表現です。本来であれば“あなたの口座は利用停止されました”と記載すると考えられます」
SNSなどから誘導される投資詐欺も問題となっている。
「“この情報を知っている人だけが儲かります!”“元本は保証します”などの甘い言葉で、広告によってアプローチすることから始まります。SNSの広告でも、著名人や有名な会社を偽っていることも多い。信じてしまったユーザーは数万円から10万円程度の少額投資を持ちかけられることから始まりますが、これが巧妙な罠の第一段階。詐欺師たちは約束の配当を数回支払って信じ込ませ、その後で“このとおり安心ですから、もっと投資してみませんか?”と誘いかけてきます。そのころにはユーザーはすっかりと信じ込み、数百万円、数千万円とお金をつぎ込んでしまうんです」
SNSでは出会い系のロマンス詐欺も流行りの手口。相手がお金の話をしてきたら、まずは疑ってかかろう。