歌手の荻野目洋子が8月12日、自身のX上で怒りをあらわにした。それは、言われなき虚偽情報にまみれたYouTube動画についてだ。ネットに氾濫する悪質なウソ芸能人動画。その対策は果たして……。
夫は元プロテニスプレーヤーの辻野隆三氏
「荻野目さんはこの日、Xで『YouTube、本当に酷いです』と切り出すと、『性癖が…なんていう全く根拠のない作り話もあり、芸能人なら何を言っても良いの?と、自尊心を傷つけられます』と、自身をめぐるデマが拡散されていると言及したのです。
さらに、こうしたYouTubeに対して『もっと厳しくする法はないのかな』と、取り締まるための法整備を訴え、さらに『見る側が「〇〇の衝撃の真実!」というタイトルに騙され視聴すると、作り手がどんどん儲かるシステムなんておかしな話』と、煽情的なタイトルをつけて再生回数を伸ばし、収益を稼ぐ輩に憤慨していました」(芸能ジャーナリスト)
彼女が目にしたという「全く根拠のない作り話」のYouTube動画とはいったいどういうものなのか。ネットメディアの編集者が語る。

「荻野目さんが指摘したとみられるチャンネルを見つけました。確証はありませんが、その内容はまさに悪質なフェイクニュースの典型です」
そこは、かなりの登録者数を抱える人気チャンネル。さまざまな芸能人にまつわる衝撃的な虚偽情報を、女性の機械音声と出所不明の本人写真を組み合わせて次々と流している。荻野目も、その“標的”のひとりにされていたのだ。
「夫である元プロテニスプレーヤーの辻野隆三氏と荻野目さん夫婦には“異常性癖”があるとし、“きわどい趣味嗜好”を共有しているかのように仕立てられていました。もちろん、すべて根拠のない憶測です」(前出・ネットメディア編集者、以下同)
彼女を悩ませる捏造スキャンダルに対してファンもXで、
《どなたかの名前を利用して、儲けるなんて、 人として間違っていますよね》
《無視するのが最上策です》
《弁護士に依頼して開示請求をして相手の氏名住所を特定、名誉毀損で告訴状を警察に出すのが手っ取り早そうです》
など、再生回数狙いの詐欺動画に対してさまざまな意見を寄せている。さらにこのYouTubeチャンネルには他の被害者も……。
「今も活躍している有名な女性歌手について、病気を理由に亡くなったと報じたり、すでに亡くなっている女優をまったく異なる死因で紹介したりしていました。また、海外に滞在中の女性タレントを“別の目的で国外にいる”と匂わせたり、家庭のある女優が離婚したと語るなど、目を覆いたくなるような眉唾話が並んでいて驚きました」
荻野目は13日にもXを更新し、捏造動画の配信者に対して「(儲けるということは)リスクを伴うことも多い」、「行く末は自業自得であろう」と指摘。
「あるいはご自身が法的措置を講じることも考えているのかもしれません」
いずれにせよ、今回の荻野目の怒りの声を契機に、デマ動画撲滅の機運が高まることを願いたい。