『ちむどんどん』にもあった傾向

 18日に放送された第101回では、のぶが再就職した会社を、「既婚者ということで肩たたきされた」と、“クビ”になる。代議士秘書を辞めてその会社に就職したとき、すでに結婚していたハズだが……。また、代議士先生の口利きで雇った人を、そんな理由で簡単に解雇できるものなのだろうか。大いに疑問だ。

 脚本が“雑”“手抜き”になってきたと感じる視聴者も多い。

「これも、“朝ドラあるある”なんです。平坦なストーリーとなることを避けるため、いろいろぶち込んでくるのですが、史実からあまり大きく乖離させるわけにもいかないので、無理のない範囲で起伏を付けようとする。そうなると、ほころびが出てきやすいんです。特に、時代が現代に近づき、舞台が地方から東京に移ると、そうなる傾向があるように見られます。『ちむどんどん』もそうでしたね」

『あんぱん』脚本の中園ミホ氏は「“ザ・朝ドラ”というような、王道を目指したい」とNHKのインタビューで語っている
『あんぱん』脚本の中園ミホ氏は「“ザ・朝ドラ”というような、王道を目指したい」とNHKのインタビューで語っている
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 また、『ちむどんどん』でも同じような指摘がなされていたが、舞台が“地方”から“東京”に移ったことで、こんなツッコミも出てきている。

《東京に住んで10年以上になるのに、いつまで土佐弁なの》

《標準語で話す崇に対し、のぶがいつまでも土佐弁で話すのは変》

 頑なに“お国言葉”を止めようとしない人が、いるにはいるが……。

 にわかにツッコミが増えてきた『あんぱん』。「#反省会」が立ち上がらないことを願うばかりだ――。