北極圏は息まで凍ってしまう過酷な世界
物語は、海江田(大沢)が艦長を務める、独立国を世界に宣言した核ミサイル搭載の原子力潜水艦「やまと」と、彼らを核テロリスト認定したアメリカ軍との北極海でのバトルシーン。「やまと」の是非をめぐる国内での政治家たちの選挙戦と、海と陸で緊迫の戦いが描かれる。
「『やまと』が向かう北極圏には、実際に3回くらい行ったことがあります。映画にも出てきますが、すごい迫力のオーロラを間近で見たことがあって。映画の製作チームが資料用にオーロラの画像が欲しいというので、そのとき撮ったものを送りました。
北極圏はマイナス30℃くらいの極寒で、息まで凍ってしまうので本当に過酷なんですよ。無音で生き物といえば海中にクジラがいるくらいだし、吹雪くと一瞬で視界が真っ白。映画を見てまさに同じだったので、リアリティーがありました」
役作りにあたっては、体重を5、6キロくらい落として臨んだそう。
「撮影前に体重を落としたのですが、苦戦しました。できるだけ食べない方法をとって、撮影中はスタッフが僕用に鶏肉やブロッコリーで食事を作ってくれていたのですが、差し入れでシュークリームとか甘いものが届くんですよ。我慢していたのですが、撮影最終日に欲望に負けてつい手を出してしまいました(笑)。人間って食べると止まらなくなるんですね。そこは反省しています(笑)」
撮影期間中は、休みがあってもつい作品のことを考えてしまうというが、しっかりオフが取れるなら、ゆったりとした時間を過ごすのが好きだと話す。
「外に出て人と会うと、どうしても仕事の話になるじゃないですか。ネットも仕事周りの話題が出てくるから見ないようにしています。仕事がなく休めるなら、ひとりで散歩やデリバリーを頼んだり、車の運転も好きなので気晴らしに走ったり。ひとりでぼーっとしたり、ゆっくりするのが今はすごく好きです。何事もメリハリをつけるのが大事だなと思いますね」
好きになるように頑張ってます
「早起きも苦手ですし、寝不足なのもダメ。“ジム好きですよね”と聞かれますが、本当は走るのが好きじゃないし、実は僕、苦手なことばかりなんです(笑)。ただジムにしても、身体づくりのためとか、目的があって行っているので、せっかくやるなら楽しむようにしようと。イヤイヤ言いながらやっても人生もったいないですから。苦手でも好きになるように頑張ってます」
