目次
Page 1
ー “アンバサダー”に求められる役割

 

 木村拓哉と工藤静香の次女で、モデルや女優として活躍するKoki,に新たな“称号”が付け加えられた。

 世界54か国で展開する、イタリア発のランジェリーブランド『Intimissimi(インティミッシミ)』のローカルアンバサダーに就任したことが発表されたKoki,。日本でのアンバサダー就任は彼女が初めてとのことで、またもや快挙を成し遂げた。

 2018年にファッション雑誌『ELLE japon』でモデルデビューを果たして以降、ブルガリやシャネルといったハイブランドの「アンバサダー」にも選ばれ、翌2019年にパリコレでのランウェイデビューも経験したKoki,。

 ところが近年はというと、女優として国内外の映画出演に力を入れ、その宣伝のためにバラエティー番組出演も積極的にこなすなど、ファッションモデルの活動から離れている。今回、アンバサダー就任で久々のモデル・Koki,のお目見えと思われたがーー。

 いざ、立ち上げられたインティミッシミ公式HP内の特設ページをのぞいてみると、トップにはランジェリー姿でポーズを決める彼女の姿が。同企画コンセプトである「高鳴りを、感じて。」とのメッセージも頷ける、堂々のモデルっぷりと言える。

 しかし違和感を覚えたのは、たしかにランジェリーを着こなしている彼女だが、いずれも足を立てて座ったり、寝そべるなどのポージングばかり目立つ。立ちポーズのカットも、写っているのはなぜかKoki,の上半身のみ

 一方で同ページには、商品を着用した外国人モデルによる全身カットが多数掲載されているだけに、余計に主に上半身にスポットを当てられたKoki,のポージング写真が目立ったわけだ。

“アンバサダー”に求められる役割

『Intimissimi』アンバサダーに就任したKoki,は、公式HP内でさまざまなポージングを披露するが
『Intimissimi』アンバサダーに就任したKoki,は、公式HP内でさまざまなポージングを披露するが

「そもそも“アンバサダー”は、モデルの役割を求められるわけではありません」とファッション誌・編集者は違和感の理由を挙げる。

アンバサダーとは、たとえば地方都市の“PR大使”といった、商品やブランドを広く世間にアピールする役割を持つ、いわばマスコット的な存在です。そして彼女に期待されるのは日本における知名度で、ズバリ“木村拓哉さんの娘”とのブランド力です。インティミッシミでも、他ハイブランドと同様の役割だと思います」

 では、なぜ「アンバサダー」は任されても、本職の「モデル」としての起用に至らないのだろうか。

「彼女の身長は170cmと聞きますが、海外はもちろん、現代のモデル業界では国内でも小柄の部類に入ると言えます。そして海外ブランドのファッションは、欧米人とは元来のスタイル、骨盤や骨格が異なるため、いわば“日本人体型”のモデルさんは特に衣類を着こなすのは難しいとされます。

 インティミッシミでも間違いなく、全身の立ちポーズカットも撮っていますよ。にもかかわらず1枚も使われなかったのならば、やはり求められたのはモデル力ではなくブランド力の役割だったのでは」(前出・編集者)

 “キムタクの娘”だけでも十分なブランド力のようだ。