《茨城・阿見町》死体遺棄事件の捜査を進める牛久警察署
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【写真】娘の遺体を冷凍庫に…常磐線荒川沖駅近くの容疑者宅

 約20年前、容疑者宅に冷凍庫が運び込まれるのを近隣住民は目撃している。

長女は生きていたら50歳

「トラックが停まっていてね。恵子さんは料理好きだったから“本格的だね”などと言っていたんですが、犯行に使われたんじゃないかと思うとゾッとします。定年退職するまで家電量販店に勤務していたから電化製品には詳しいはずですし。近所に手料理をおすそ分けしてくれることもあり、餃子は絶品でしたよ」(別の近所の男性)

 夫が亡くなると、ひとり暮らしになった恵子容疑者を心配して自宅で親族会議が開かれた。遺産相続の手続きなどもあったのだろう。

 恵子容疑者には1男1女がいたが、いくら素行が悪かったとはいえ、万希子さんが父親の葬儀に顔を出さないのはおかしい。恵子容疑者は親族会議で言い逃れできずに遺体の存在を打ち明け、説得されて自首したとみられる。

 一部報道によると、恵子容疑者は「家庭内にトラブルがあった」といった趣旨の供述をしているという。

 台所はそれほど広くなく、冷凍庫は隠す様子もなく置かれていた。夫や義母も遺体のことを知っていた可能性は高いだろう。そもそも、女性ひとりで万希子さんの遺体を抱えて冷凍庫に入れることじたい難しい。

「20年も遺体を、そこに隠しておかなければいけない理由は何かしらあったはず。夫も義母も亡くなっているため話を聞くことはできず、万希子さんが死亡したいきさつを含めて慎重に調べています」(前出の捜査関係者)

 万希子さんは存命ならば50歳。どのような人生を送っていただろうか。