佳子さまと悠仁さまを語る紀子さま

鳥取県の「ゆりはま大平園」で入所者と一緒にボッチャを体験(2025年9月13日)
鳥取県の「ゆりはま大平園」で入所者と一緒にボッチャを体験(2025年9月13日)
【写真】学生時代の佳子さま、割れた腹筋が見える衣装でダンスを踊ることも

《こうして成年式と関連する諸行事を終えることができましたことに安堵しております。また、このように悠仁が一つ一つの務めを果たし、一連の行事が滞りなくおこなわれるように、準備し支えてくださった関係者のご尽力に深く感謝しております。

 そして、悠仁が誕生してから成長していく日々をお見守りくださり、成年式を迎えたことへ祝意を寄せてくださった多くの方々に心から感謝いたします》

 9月11日、59歳の誕生日を迎えた紀子さまは文書の中で、悠仁さまが成年式を滞りなく終えた感想をこのように綴られている。さらに紀子さまは、

《佳子が彼女らしい言葉を家族にかけてくれることが度々あります。たとえば、3月に悠仁が成年にあたっての初めて記者会見に臨む前には、自分の経験を思い出しながらアドバイスをしていました。親としてほほえましく、うれしく感じました》

 と、佳子さまと悠仁さまの親しい様子も紹介した。

 また、国内をはじめ、ブラジルを公式訪問するなど海外でも公的な活動に励んでいる佳子さまのことを次のように評価している。

《この一年も佳子は、国内そして海外でもさまざまな公的な活動がありました。これまで以上に、それぞれの務めに心を尽くして取り組んでいるように感じられ、心強く思っております》

《ブラジルであたたかくお迎えいただいたことにとても感謝していました。帰国後、佳子は訪問先での出来事やお会いした方々のことを話してくれました》

 そして、佳子さまの結婚などについて、母親としての思いをこのように綴っていた。

《これまで国内外で重ねてきた経験を活かして、務めに励んでもらいたいと思います。そして彼女らしい生き方、幸せを心から願っています》

 これまでも佳子さまは仕事に一つひとつ、丁寧に取り組んでいる。また、与えられた公的な活動がどれもとても楽しい様子だ。日本でも外国でも佳子さまは、行く先々で大歓迎されていて、それが大きな励みとなり、やる気や自信につながっているように思う。

 愛子さま、悠仁さまといった若い成年皇族の代表として、佳子さまのこれからの活躍がさらに楽しみになってきた。

<文/江森敬治>

えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に2025年4月刊行の『悠仁さま』(講談社)や『秋篠宮』(小学館)など