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ー 目黒蓮主演作品が白紙になったことが決め手か
写真左から周防正行、目黒蓮

 10月8日、社交ダンスブームを巻き越した映画『Shall we ダンス?』や妻夫木聡の出世作となった『ウォーターボーイズ』など、数多くの人気映画を手がけた製作プロダクション『アルタミラピクチャーズ』が東京地裁から破産開始決定を受けた。

『がんばっていきまっしょい』で知られる磯村一路や、『シコふんじゃった。』など多くのヒット映画でメガホンを取った周防正行監督らによって設立された独立系の映画製作プロダクションです。'04年公開の『スウィングガールズ』でまだ無名だった上野樹里さんを抜擢するなど、才能ある若手俳優の発掘にも定評がありましたね」(映画ライター)

目黒蓮主演作品が白紙になったことが決め手か

 '00年代には興行収入21億円の『スウィングガールズ』、綾瀬はるかがヒロインを務め興行収入13.3億円を記録した『ハッピーフライト』など人気作を続々と送り出したものの、近年は目立ったヒット作品がなかった。

 今回の破産決定を受け、映画関係者の間では「目黒蓮さんの降板が決め手になったのでは?」と話題になっているという。

周防監督がメガホンを取り、昭和の日本を代表する映画監督である小津安二郎さんの青年時代を描く新作映画の主演に目黒さんが内定。今夏にクランクインする予定でした。しかし台本やキャスティングがすでに固まっていたにも関わらず、6月中旬に目黒さん側の所属事務所から降板の申し出があったそうなんです」(芸能事務所関係者)

 『女性自身』によると、演じる予定だった小津監督に日本軍の兵士として中国で従軍した過去があり、日中関係の悪化を鑑みて出演を見送ったというがーー。

周防監督作品はアルタミラピクチャーズが製作しているのですが、経営状況が良くないらしいという話は映画関係者の間では広まっていましたからね。映画の題材に加えて、製作会社の事情も踏まえて辞退した可能性は高いでしょう」(前出・映画ライター)

 周防監督の新作のクランクイン予定だった今夏からまもなく破産開始が決定しただけに、目黒の降板が破産の理由の1つになったのは間違いなさそうだ。

今をときめく目黒さんが主演ならある程度の興行収入は見込めますが、テーマ的に大ヒットが狙える作品かというとわからない。目黒さんが降板するなら、出資しないという企業もあったのかもしれません」(前出・芸能事務所関係者)

 週刊女性PRIMEは、同じSTARTO ENTERTAINMENT所属の松村北斗が来年公開予定だった角川映画50周年記念作品で主演が決まっていたものの、クランクイン直前で製作費の問題で消滅したことを報じたばかり。

 ヒットすれば莫大な利益を生み出す映画事業だが、1本の作品を巡って破産することもあるほどギャンブル的側面も大きいようだ。