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 結婚後、『ヒガンバナ~警視庁捜査課~』で連ドラ初主演する堀北真希。'14年秋にスペシャルドラマとして放送された作品がスケール&パワーアップして帰ってきた。

「設定もすごくおもしろくて、2時間のひとつのストーリーだけではもったいない感じもあったので、うれしいです」

 女性犯罪者&女性被害者対策を目的に設置された“警視庁捜査七課”はクセモノぞろいの女刑事集団。捜査一課の男たちを横目に、難事件を華麗に解決するさまは、美しいが根には猛毒を持つ“ヒガンバナ”にたとえられ、揶揄もされている。

 堀北が演じるのは女刑事・来宮渚。物静かで堅実なイメージのある堀北が、ハードな革ジャンに身を包み、無愛想に容赦なく毒舌を吐く姿は新鮮に映る。

「そうですよね。こういうイメージが全然ないと思うので、役作りはけっこう難しいです。やっぱり見ている方が違和感を持つと、お話になかなか入っていけないと思うので。自然に違和感なく、楽しんでもらえたらいいなと思っています」

 さらに渚は、“事件現場に残る声”にシンクロ(同調)する特殊能力を持ち、事件の糸口をつかんでいく。普段はその声が耳に入らないよう、常にヘッドホンを装着。こんな能力、欲しいと思う?

「この力を使うと、すごく体力を消耗するらしいんです。だから、倒れちゃったり、苦しんだりするんですけど……欲しいです。人の本心を聞いてみたいです。“本当はこの人、どう思っているんだろう?”がわかるわけですよね」

 キャストは女性ばかり。現場は華やかで仲睦まじく、とても楽しいそう。厳しい寒さとハードスケジュールが続く中、帰宅してお風呂に入ることが、何よりの至福の時。

「女性ならではの目線で“ヒガンバナチーム”が活躍します。すごくスカッと爽快な感じもしますし、でも、事件の切なさや悲しさとかもあり、最後はポロッと泣けてしまうような話でもあります。ぜひ、女性のみなさんには見ていただきたいなと思います」

 結婚して4か月強。結婚が女優業にプラスに働いていることは?

「うーん。自分の仕事のサイクルというものが安定してあるので。お仕事が決まって、台本をいただいて、“どうしようかなぁ”と役について考えて、現場に入って……という流れが染みついているので、そこが大きく変わることはあんまりないですね。もちろん、悪いことはひとつもないですよ(笑い)。結婚は、私にとって本当にいいことしかないです」

 大きな瞳には強い意志。プライベートを語りたいわけではないだろうが、向けられた質問にはきちんと答える姿勢も、凛と美しい。今年1年、どんな年にしたいと思っている?

「連ドラをやらせてもらえて、すごくいいスタートを切れているので、2016年もいろんな経験をして、自分にとってプラスになることをちゃんと積極的にやっていけたらいいなと思っています」

『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』

 捜査一課の熱血刑事・雪乃(檀れい)は、事件現場で渚(堀北真希)と出会う。いきなり悪態をつかれ、渚のシンクロ能力に面食らう雪乃。捜査七課で、2人は最高のバディになっていけるのか? 毎週水曜夜10時~(初回10分拡大、日本テレビ系)

撮影/佐藤靖彦