この時、政治家を志して間もない彼女が指摘されたのが、政策に関する“知識不足”だった。実際、落選から3か月後の2022年1月、YouTubeチャンネル『日経テレ東大学』で生配信された、ひろゆき氏と成田悠輔氏を交えた対談ではこんな場面も。
黒のパンツスーツで知的な印象を漂わせた森下氏は、ひろゆき氏からの質問に笑顔を交えながら、タレント時代とは打って変わって声のトーンを抑えつつ、慎重に言葉を選びながら答弁。そして“具体的にどんなことを変えたいのか”と問われた際、森下氏が発した「食料自給率を上げたい」との言葉にひろゆき氏が食いついた。
地元の農家や水産関係を日々見て回っているという森下氏は「日本のものを食べてほしい」と主張するも、ひろゆき氏が問う「食料自給率」の定義が噛み合わずに論議は堂々巡り。すると、
「食料自給率」を問われてフリーズ
「すみません、食料自給率の数字ってどういう数字だか、ちょっとわかってないような気がしたので説明していただいてもいいですか?」
そもそも森下氏は「食料自給率を理解しているのか」と、根本的なことを訪ねるひろゆき氏。これに、
「国内で消費したものを、しっかり国内で消費していく率を上げたいなって思ってます」
答えになっていない答えを返す森下氏に、ひろゆき氏は「食料自給率」の比率として「何が分母で何が分子になっているか」を求めるも、彼女は「そうですね、国内…」とフリーズ。ここで進行役から“助け舟”が入って答弁は強制終了に。
「すみません、ごめんなさい。頭が真っ白になってしまいました」
冷静を装いながらも声を絞り出す森下氏。そんな2人のやりとりを成田氏は終始、意味深な笑みを浮かべながら見守るのだった。











