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ー 12年間、番組MCを務めた中居正広

 10月23日に放送された『ドラフト会議2025』(TBS系)のラテ欄に仕掛けられた“粋な演出”に、SMAPファンから感涙の声が寄せられている。一方、複雑な思いを抱えるファンもいるようで――

12年間、番組MCを務めた中居正広

「この日のドラフト会議のラテ欄は普通に読むと『ここから生まれる未来のスーパースター!!一瞬で決まる運命を…仲間や家族と見届ける!!きたる吉報を心から願って…』などと番組概要が記されていましたが、左端の文字を縦に読むと、ある12文字が浮かび上がるのです」(スポーツ紙記者、以下同)

 その12文字とは、SMAPの名曲『この瞬間(とき)、きっと夢じゃない』。この曲はTBS『北京オリンピック2008』のテーマソングとしても知られているが、司会を務めていたのは中居正広だった。

“縦読み”が話題になった『ドラフト会議2025』のラテ欄
“縦読み”が話題になった『ドラフト会議2025』のラテ欄

「そこでこの縦読み仕掛けは、2012年から昨年まで12年間、『ドラフト会議』のMCを務めていた中居さんへの感謝を示すものではないかというのです。新聞のテレビ欄は通常、番組担当のプロデューサーが執筆するもの。根っからの野球ファンとして番組を盛り上げてくれた感謝のしるしとして、この粋なメッセージを仕込んだのではないでしょうか」

 ネット上では、そんなスタッフの心遣いをたたえる声が寄せられた。

《スタッフさんの中居くんへの愛が嬉しかった》
《SMAPの曲タイトルなの、なんか泣ける》
《TBSさん、感動です!ありがとう!》

 今年1月に芸能界を引退した中居。今年の同番組で、進行の江藤愛アナと古田敦也氏の間にいたのは小泉孝太郎だった。

「孝太郎さんは“司会”という肩書きではなく『見届け人』として登場。高校時代は野球部で甲子園を目指していたという彼は、『ドラフトに指名されたいと本気で野球やっていたころがあったので、今日は光栄に思います』と、抜擢されたうれしさを吐露。落ち着いた司会ぶりがおおむね好評でした」

 だが、中居ファンはやはり彼の不在が堪えるようで、

《中居くんがいない寂しさ》
《悔しさがこみ上げるだけでとても見る気になれない》
《どこかのチームで中居くん指名してくれないかな~》

 など、どうしても彼のことが頭をよぎるようだ。

「中居さんはフジテレビの女性アナとのトラブルを発端に芸能界から引退。自ら選んだ道ではありますが、やはりファンはいまだに彼が追い込まれたと思っているのでしょう。大好きな野球関連の仕事が奪われたことにも複雑な思いを抱いているのです」

 さらにこの関係者は続ける。

「今年のドラフト注目選手の1人には創価大学の立石正広選手がいました。交渉の結果、阪神タイガースが1位指名しましたが、偶然にも中居さんと同じ『正広』という名前。もし中居さんが今年も司会をしていたら、きっとスタジオは盛り上がったと思います」

 今年のドラフト会議を彼はどこかで見ていたのだろうか――