一人歩きする山本由伸の言葉

 結局、負けるという選択肢を山本自らの登板で消して優勝したため、SNS上では

《言ってない語録に後から現実を追い付かせるのマジ凄い》

《鳥肌立った……本当に最高のMVPだ》

《ビッグマウスだったとしても一切批判が来ないと思えるくらいの実績》

《もうこれ流行語大賞だろ》

 と絶賛の声が多く見られた。

 山本語録はまだまだある。カーショー引退について「いつか偉大な先輩を超えたいです」という発言は「オレはカーショーを超える」となり、ブルペンの負担を減らすために「長いイニングを投げられれば」と言えば、なぜか「ブルペンのドアを施錠しておけ」に。

「普段はどちらかというと控えめな山本選手ですが、なぜかかなり強気で“オラオラ系”の男前な言い回しばかり。ついには山本選手は何も言っていないのに、ファンがSNS上に書いた《これが今日お前らが得られる唯一の得点だ》や、ロバーツ監督が言った《俺はキラーだ》、アナウンサーが言った《俺を中6日で投げさせろ。全てを出しきってやる》など、なんでも本人の言葉として一人歩きして広まっています」(前出・スポーツライター)

 優勝セレモニーでも、昨年と違い余裕と貫禄が感じられた山本。今季の最高の成績が自信となって、来シーズンは本人の口から漢らしい名言が飛び出るかもしれない。