敗因を“人気”とする語り口

9月7日、自民党総裁を辞任する意向を示した石破茂首相(本人Xより)
9月7日、自民党総裁を辞任する意向を示した石破茂首相(本人Xより)
【写真】石破氏退任で「せいせいした」痛烈批判を発信したまさかの“世界的大物”

 さらに番組では、参院選の敗因についても話題が及んだ。

「コメンテーターの青木理氏から“自民党が参議院選挙で負けたのは、一番大きかったのは何だと思います?”と問われると、石破氏は“総理に人気がなかったんじゃない?”と即答していました。これには大竹さんが“違いますよ。政治とカネですよ”と反論。石破氏は頷きながらも、“どこで区切りをつけるんだ”と。

 国民主権だから、いろいろ取り沙汰されている方も、有権者の審判は経ているわけですよね”と語り、“国民の方々がどうすれば納得してもらえるんだろうかっていう努力は、私自身足りなかったと思っていますけど”と、反省の弁も口にしていました」(前出・全国紙政治部記者)

 一見すると自己批判のようにも聞こえる石破氏の発言だが、敗因を“人気”とする語り口に違和感を覚えた人も多く、ネット上では厳しい声が相次いでいる。

《なかったのは人気じゃなくて総理たる実力です》

《めっちゃ他人事だな。だから負けるんだよ》

《総理を辞めた後もまだ支持されなかった理由をわかってないな》

 自ら“人気がなかった”と語った石破氏。しかし、問われていたのは“人気”ではなく、政治そのものへの信頼だったのかもしれない。