吹き矢の特訓も必須に

「骨の硬い部位を避け、お尻などやわらかい部分を狙う必要があります。これは動物の専門的知識がないと難しい。さらに、吹き矢の扱いにも慣れてもらわなければなりません。

 矢の飛距離は数メートルなので、動いているクマを直接狙うのではなく、狭い場所に追い込んだ状況でのみ使用する想定です。個体によっては吹き矢を打たれた痛みで歩き回る可能性もありますし、今後の導入にはスタッフの安全確保を最優先と考えています」

 人材確保、麻酔薬取扱いの研修、吹き矢射撃訓練――と今後の対策が急がれるが
「市民の不安の声があがっているなかで、前向きな対策としたい」と担当者は語る。

 この先、盛岡市がどのようにこのユニークな手法を実践に落とし込み、他自治体がその成果を見てどう動くかにも注目が集まる。