老眼で初メガネの人はふちありフレームを

 ミドルシニア世代で気になるのが、老眼鏡を選ぶケース。通常のメガネ選びとは異なるのだろうか。

「今まで近視でメガネを使っていた人と、老眼になって初めてメガネをかける人では、おすすめするフレームが変わってきます。レンズはプラスレンズ(遠視用)、マイナスレンズ(近視用)の2種類あり、レンズの中心がプラスは厚く、マイナスは薄いという特徴があります。

 そのため、今まで近視でメガネを使っていた人は、マイナスレンズを弱くしてそのまま使うので、フレームは何でもOK。一方、老眼鏡で初めてかける人はプラスレンズを使うため、ふちのしっかりあるフレームを選ぶとレンズの厚みが目立たずに、かけ心地もよくなります」

レンズの大敵は熱!汚れたら流水で洗って

 せっかく新調したからには、長持ちさせたい!

「メガネを長持ちさせるには、レンズを熱にさらさないこと。レンズはプラスチック製が多いので、熱くなるとレンズが膨張してコーティングが引っ張られ、ひび割れたようになってしまいます。温泉やサウナに入るときにはメガネをはずすか、専用のメガネにかけ替えましょう。

 また汚れがついたら、ひとまず流水で汚れを落とし、その後、食器用などの中性洗剤を指につけて、なでるように洗い、最後にまた水ですすぎましょう。洗い終わったら、ティッシュで軽く全体的に水分をぬぐいます」 

 レンズのコーティングは3年ほどで劣化するので、3~5年おきに眼科で度数を確認したうえで、買い替えを検討するとよいそうだ。

「洋服と同じでメガネにも流行がありますので、ぜひ定期的にチェックしてほしいですね。ちなみに、ここ最近は、縦幅のあるメタルフレームなど、クラシカルなものが流行っています。

 自分には似合わないと思い込んでいたものも、かけてみると意外にもなじみがよかったというのは、よくあること。自分の過去のイメージや意識にとらわれず、いろいろなメガネにチャレンジしてほしいですね」