宮城県代表の枠の行方は
高校サッカーでの不祥事については、大阪府代表で全国大会に出場予定の興国高校でも、複数の男子部員による飲酒行為が発覚。該当部員には停学などの処分が下されたが、同校は全国大会に出場する意向を発表している。
高校サッカーに詳しいスポーツライターは、現在の状況についてこう語る。
「全国大会の直前に、ここまで不祥事の発覚が相次いだことはかつてないでしょう。宮城県代表の枠については3位決定戦を開いて決めるべきとの声もありますが、開幕まであと1か月ほどしかない中、学校側や競技場のスケジュール的にそんな余裕が果たしてあるのか……。
宮城県代表の初戦の相手は沖縄県の那覇西高校に決まっていますが、ギリギリまで相手校が決まらないとなれば、対戦に向けた情報もなく作戦の立案にも支障が出る。かといって不戦勝とした場合も、大会の公平性が問題視されますし、何より宮城県大会で敗れた学校の生徒たちは報われない思いに苛まれるでしょう」
次々と明らかになる不祥事によって、大混乱に陥っている全国高校サッカー選手権。競技に対して真摯に向き合ってきた生徒たちの努力が報われるよう、公正な対応が求められる。











