新任の鈴木氏が高評を得る一方、農林水産大臣と言えば、あの炎上発言が記憶に新しい。
「石破政権下で農林水産大臣を務めた江藤拓氏は国内でコメ不足が深刻化する中、“米は買ったことがない”と発言。さらに“支援者からたくさんもらっており、家の食品庫に売るほどある”と続け、大炎上しました。この発言が反発を招き、江藤氏は辞任。小泉進次郎氏が後を引き継ぐ事態となりました」
汚職事件が続いていた歴代農相
さらに数代さかのぼると、規格外のトラブルを起こした農林水産大臣も。
「第二次安倍政権下の'18年から約1年間、農林水産大臣を務めた吉川貴盛氏です。'20年、吉川氏は在任中とその前後の期間で、卵産業の大手企業『アキタフーズ』から総額500万円もの金銭を個人的に受け取っていたことが判明しました。この賄賂騒動が影響してか、同年に議員辞職に至っています。その後、'21年に収賄罪で起訴されると、'22年に懲役2年6か月、執行猶予4年の有罪判決が下りました」
広島県視察で牡蠣死滅の問題に真摯に向き合う対応力が評価された新任の鈴木氏。一方で過去には農林水産大臣が失言や金銭トラブルで辞任に追いやられたケースも少なくない。今後も鈴木氏が自身の務めに誠実であることを願うばかりだ――。











