現役バリバリのメジャーリーガーとして、2014年12月にニューヨークヤンキースからカープに復帰した黒田氏。2年目の2016年シーズンに日米通算200勝を達成すると、投手陣の柱としてチームを25年ぶりのリーグ優勝に導いた“レジェンド”だ。現在は、カープの球団アドバイザーの職に就き、自身の経験を選手に伝えている。
そんな黒田氏が、前田の“カープ復帰”とどんな関係があるというのか。
「2人は野球観というか、投手の練習方法をめぐる“投手観”が異なるんです。象徴されるのが指導者や野球解説者の間でも議論される“投げ込み”で、黒田さんは現役時代から推奨派、片やマエケンは投げ込みを不要とする“反対派”なんです。
日南キャンプでも、それぞれに課題をもたせて練習した若手投手ですが、中には1日で200球以上を投げ込む投手もいました。黒田さんも現役時代は200球、多い時に300球も投げる投手でしたが、近年はMLBの影響もあって、怪我のリスクを考慮して球数制限させる指導者も少なくない」(前出・スポーツライター、以下同)
追い込んで体の反応を見極める
11月14日に配信された『スポニチアネックス』記事のインタビューでも、「過剰な投げ込みを推奨しているわけではない」と前置きしつつ、
【リスク回避ばかりしていては成長できない。体の使い方を習得できれば、長いシーズンを乗り切るフォームが身に付きますし、疲れた状態でもボールを操るテクニックを覚えることで、ケガ予防にもなる。追い込んでいく中で自分の体の反応を見極めることもプロには重要なスキルだと思います】
あらためて「投げ込み」の重要性を説いている黒田氏。一方の前田は、2021年にYouTubeチャンネルにて【前田健太は何故投げ込みをしないのか!?】との“アンサー”動画を投稿している。ブルペンで200球、300球を投げる投手に対して「否定ではなく、単純な疑問」とした上で、











