というのもトークショーの告知、並びにチケットが販売開始されたのは11月8日(12月11日まで)で、両選手が自由契約になってから1か月も後のこと。つまりチケット購入者はそれを承知の上で申し込んでいることになる。
そして売れ行き状況はというと、税込で1万6500円のS席は「予定販売数終了」、同じく1万円のA席は「売切間近」と大盛況の様相で、むしろ他のトークショーよりも人気を集めていると言える。なぜ、ファンは元選手のイベントに足を運ぶのだろうか、それ以上に主催側はオファーを出したのだろうか。
ファンの前に立てる最後に機会
「オファーさせていただいたのは(戦力外が通告された)10月以降です。石原選手、中村選手、宇草選手は普段から仲がいい同学年で、彼らが揃ってファンの前に立てる最後の機会になるかもしれない。そんなお手伝いが少しでもできればと、今回のトークショーを企画させていただきました。当日は3人にとって、来場されるファンにとって思い出になる場になってくれたらうれしいですね」(イベント担当者)
たとえカープを離れたとしても、ファンにとって応援してきた選手に変わりはない。トークショーはそんな選手への感謝、そして激励の場にもなるのかもしれない。
11月12日、中村選手と宇草選手を含めた元カープの選手ら7人が、慣れ親しんだマツダスタジアムで開催されたトライアウトに参加。積極果敢な走塁でアピールした中村選手は、「もう1回、プロ野球で野球に人生をかけたい」「男として、稼ぐには野球しかない」と、まだまだプロ野球を諦める様子はなかった。
たとえ赤いユニフォームでなくとも、3人が再びグラウンドで顔を合わせることをファンも願っていることだろう。











