実は松本選手のFA宣言から3日後の11月14日、ファイターズに“人事”の動きがあった。2025年シーズンの64試合でマスクを被ったベテラン捕手・伏見寅威選手(35)を、トレードで阪神タイガースに放出。
今季は主に伏見選手、79試合出場の田宮裕涼選手(25)、複数ポジションとの併用で起用された郡司裕也選手(27)で回し、レギュラー捕手を固定しなかったファイターズ。ドラフト5位で藤森海斗選手を獲得したとはいえ、まだ18歳だけに、オフに伏見選手の穴を埋めに動く可能性もあるわけだ。
契約更改で「保留」した二軍捕手
「巨人の一軍捕手は甲斐拓也(33)、岸田行倫(29)、大城卓三(32)の3人に加え、小林誠司(36)も控える“不動”メンバー。そのためシーズン大半を二軍で過ごした郡拓也(27)、そして山瀬慎之助(24)はプロテクト対象にはならないと思います。
中でも山瀬は契約更改の場で、球団との出場機会をめぐる話し合いの末に二軍選手としては異例の“保留”をしたばかり。山瀬も“他のチャンスがあるのなら”と、他球団へのトレードを直訴しかねない事態だけに、今回の人的補償は本人にとってもいいタイミングとも言えます」
イースタンリーグで100試合に出場して打率.302をマークするも、一軍ではわずか1試合の出場で終えた2025年シーズン。11月15日の契約更改交渉後に、自身のXを更新して、
【あれ、大した活躍してなかったら保留したのになかったことにされるの? 悲しい(涙)】
自分を“塩漬け”状態にしている球団か、それとも「保留」を世間に伝えなかったメディアに対してか、不満げなポスト(現在は削除)を投稿した山瀬。
11月27日にも設けられる山瀬の再交渉の場だが、固唾を飲んで見守っているのは巨人・阿部慎之助監督(46)ではなく、将来有望な捕手が欲しいファイターズ、そして新庄剛志監督(53)なのかもしれない。











