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ー 米国での試合も朝ラジオで聴ける

 2026年3月に開催される「WBC2026」に“吉報”が飛び込んできた。ニッポン放送がWBCにおける、野球日本代表チーム「侍ジャパン」の全試合をラジオ、ネットアプリ「radiko」による実況生中継を発表。野球ファンから歓喜の声が上がっている。

 アメリカの動画配信大手『Netflix(ネットフリックス)』が日本での独占放送権を獲得したことで、テレビ地上波どころかBSでも放送できない状態にあるWBC。せめて日本戦の放送をと模索する民放連だが、交渉の席にすらつけないお手上げ状態だという。

 現時点では、WBC視聴のための料金プランは発表されていないが、大谷翔平投手(31)ら侍ジャパンの試合を楽しむには、通常のスタンダードプラン「月額890円」と同等料金を支払う必要がありそうだ。

 サブスクリプションが定着しつつある現状、是が非でもWBCを視聴したい熱心なファンは迷わず契約するだろうが、お金を払ってまでは見ようとは思わない、前大会では大谷フィーバーに乗っかった“ライト層”との二極化が予想されたが、ここにきて全世代が無料で楽しめるコンテンツが見つかったわけだ。

《WBCをラジオで中継かぁその手があったか なるほどなぁ》
《みんな、WBCはラジオで楽しもうぜ。ニッポン放送、グッジョブ。いやあ、俄然楽しみになってきた》
WBCのニッポン放送で放映 ラジオ(アナログ)は一番リアタイに近いメディアなだけに、Netflixで見ようとするとタイムラグが気になってしまいそうやねんな。 これを期にみんなラジオに回帰しろ》

 ネット上では、ラジオ中継を“盲点”としていたこと、ニッポン放送への感謝の声、むしろリアルタイムには最適のメディアと推す声。加えてオールドファンだろうか、

《ラジオで野球に熱狂するなんて、すげー昭和でエモいな》
《ネトフリを契約する気はなかったのでラジオだけでも有難い。野球をラジオで聞くなんて昭和以来かな》
《ラジオで野球中継とは昭和に戻ったみたいだw。まあネットの文字情報で確認するよりはリアルタイムで楽しめるからいいよね》

 野球中継をラジオで聴いていた昭和世代からは「懐かしい」と、逆に歓迎されているよう。さらには、

米国での試合も朝ラジオで聴ける

WBC2026を独占生配信するネットフリックス、日本戦の“無料配信”はあるのか(公式Xより)
WBC2026を独占生配信するネットフリックス、日本戦の“無料配信”はあるのか(公式Xより)

《仕事しながら聴けるので、自分的にはこっちの方が嬉しいかも。米国での試合も朝ラジオで聴けるし》

 とのラジオの利便を再認識する意見。テレビやパソコン、スマホでは画面を見る必要があるが、ハンズフリーで“ながら”聴取ができるラジオならではの利点もある。

 そして侍ジャパンが日本・東京ドームでの第1次ラウンドを勝ち上がった場合、準々決勝ラウンド、決勝ラウンドはアメリカ・フロリダ州のローンデポパークで開催されるのだが、今回も懸念されるのが現地との14時間の時差

 2023年大会の決勝戦がスタートしたのは3月22日の午前8時、しかも水曜日と週の真っ只中で多くの世代が仕事に従事する時間でもあった。もちろん職種にもよるが、ラジオであれば比較的聴きながらの仕事もできそうだ。

 アメリカ代表チームとの決勝戦で記録した世帯視聴率42.4%をはじめ、2023年の視聴率ランキングにおいて1位から9位を独占したWBC。デジタル時代の主流になりつつあるネット配信で、Netflix社は全大会と同等の数字を見込んでいるのだろうが、アナログメディアのラジオが思わぬ“伏兵”となるかもしれない。